ロードスターRFを共にするカーライフを連載記事でご紹介する「ロードスターRFと暮らす」の第1回です。
今回は、なぜマツダ・ロードスターを選んだのか。そしてなぜRFなのか。
さらに、マニュアル・トランスミッションを選択した理由をお伝えします。
2022年10月某日
マツダの販売店とロードスターRFを購入する契約を交わしました!
納車は2023年3月下旬です。
契約を交わした車両の詳細は次のとおりです。
- 車種:マツダ・ロードスターRF
- グレード:VSテラコッタセレクション
- ミッション:MT
- 車体色:プラチナクオーツメタリック
仕様の詳細は、こちら(マツダ公式ページ)で確認できます。
上の写真は、マツダミュージアムに訪問した時のものです。
興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
1 ロードスターに乗り換えた理由
一言でいえば、ロードスターが日常的な運転を「非日常的な体験」に変えることができるクルマだからです。
これまでに何台かクルマを乗り換えてきて、現在はフォルクスワーゲンのティグアンに乗っています(売却寸前ですが)。
そうです。今、流行のSUVです。
ティグアンに限らないと思いますが、昨今のSUVは基本性能が高いので、荷物や人を十分乗せていても、しっかり加速しますし、ハンドリングだって悪くありません。
さらに、高速道路に乗れば、矢のようにまっすぐ走り、気の利いたアダプティブ・オート・クルーズを使って、半自動運転も難なくこなします。
実に安全で、何よりも快適です。
にもかかわらず、そのようなティグアンを手放して、マツダ・ロードスターRFを買ったわけです。
それでは、なぜロードスターだったのでしょう。
この答えは、次のようになります。
- 自分がクルマに求めているのは運転の楽しさだと気付いた。
- 本物の運転の楽しさを追求するなら、利便性を犠牲にしているクルマがベスト
- 非日常のオープンエアを簡単に手に入れられるクルマならなお良い。
そんなクルマなら、買い物や通勤などの日常的な運転の世界を非日常的な体験に変えてくれると思ったのです。
上の条件に合致したクルマで価格と車格のバランスで筆頭に上がったのが、2シーターのマツダ・ロードスターです。
もちろん、ポルシェ・ボクスターやBMW・Z4、ホンダS660なども候補に挙がりますが、まず現代のライト・ウエイト・スポーツというジャンルを開拓したクルマに乗ってみることにしました。
これまでもロードスターが気に入っていて、実際レンタカーを借りて、好印象だったということもあります。
ただ、2シーターの利便性低いクルマを選んだことで、具体的な問題が生じることになります。
例えば次のような問題です。
- 家族4人で出かけられない。
- 趣味のスノボやキャンプの道具が乗せられない。
- ホームセンターなどで大きな商品を買っても持ち帰れない。
家族があって、アウトドアが趣味で、大きな商品を買うようなライフスタイルであるので、SUVかミニバンを選択するしかないと思ってきましたし、実際、SUVやミニバンに乗ってきました。
しかし、このような大きな問題があっても解決できると確信できたことが購入につながりました。
それでは、どのように解決することにしたかというと、まず、①については、月に1回ほどの頻度しかありませんので、カーシェアリングで対応することにしたのです。
調べてみると、自宅から徒歩10分圏内にカーシェアの「タイムズカー」のステーションが5か所もあることがわかりました。
早速、会員登録をして使ってみましたが、十分に使えるサービスです。
3人以上を乗せる必要があるときには、タイムズカーを借りて対応することにしました。
次に、②のスノボやキャンプです。
そもそも年に3~4回ですので、キャンプは、タイムズカーで対応することにします。
また、スノボは、首都圏のタイムズカーにはスタッドレスタイヤを装着していないクルマがほとんどであるため、レンタカーを利用することにしました。
しかし、カーシェアリングが普及したせいか、レンタカーの営業店が見当たりません。
近所に2か所あった営業店はいずれも移転又は閉店していました。
調べてみると、徒歩圏内にレンターの営業店はなく、クルマで15分くらいの場所に2か所の営業店があることがわかりました。
そこまでクルマか自転車で出かければいいだけのことです。
そして、③の買い物は、購入店が用意した配達サービスを利用すれば十分対応できることがわかりました。
このように、これまでSUVやミニバンを買うしかいないと思い込んでいましたが、多少の不便や出費はありますが、何とか対応できると確信できたので、2シーターを選べたという訳です。
2 RFを選択した理由
ロードスターの数あるバリエーションの中で、なぜ「RF」なのか。
実は、990Sと最後まで迷っていましたが、結局RFにしたのは次の理由です。
- ファストバックスタイルの唯一無二の美しさ
- 屋根をクローズした際の音の侵入の少なさ
- 屋根をクローズした際の音漏れが少なさ
- 2000ccの余裕のトルク
RFの素晴らしさは、まず外観です。
過去のロードスターにもハードトップがありました。初代のNAと続くモデルNBでは、オプションで着脱式のハードトップが選択できましたし、先代のNCではリトラクタブル・ハード・トップ(RHT)という電動仕掛けでハードトップが格納される車種がラインナップされていました。
ただ、過去のモデルでは、あくまでもソフトトップのルーフをハードトップに変えただけで、外観のシルエットが異なることはありませんでした。
しかし、NDロードスターは違います。ロードスターとRFは外観のシルエットが異なり、RFには、ルーフからリアにかけて流線型を形づくる流麗なプロポーションがあります。
このファストバックと呼ばれるデザイン形状は、どこか人間味のある曲線で構成され、色気さえ感じるものです。正に大人のためのロードスターです。
それに加えて、どうしても「音」の問題が気になっていました。
ソフトトップのロードスターをレンタカーで借りた際、ソフトトップを閉めて乗っていたところ、信号待ちで歩道を歩く人の会話が聞こえたり、雨が幌をたたく音が車内に響いたりすることに違和感を覚えました。
オーディオで音楽をかけるときも、車外への音漏れを気にしてボリュームを絞らなければなりませんでした。
その点、RFは、ルーフさえ閉めてしまえば、普通のクーペに近い静粛性が確保できますので、音の問題をクリアできます。
好きな音楽を爆音でかけながら、2000㏄の余裕のトルクで流すことができるロードスターは、RFだけなのです。
グレード選びについてはこちらの記事にまとめています。
3 マニュアルトランスミッションとした理由
理由は次の2つです。
- ギアポジションを感触で把握できる。
- スムーズに走らせるための試行錯誤が楽しい。
まず、オートマチックの場合は、現状のギアポジションを確認するにはメーターなどの表示を目視しなければなりません。
一方、マニュアルであれば、左手でシフトレバーを触るだけで今のギアポジションを感覚で把握することができます。
また、加減速時にエンジンの回転速度を車速に合わせてクラッチをつなぐ必要があり、技術が必要です。
したがって、オートマチックでは体験できない、加減速の失敗と成功という評価軸が生まれるのです。
加減速をスムースに行おうとするための試行錯誤が楽しさにつながるのだと思います。
同じコースを回るとしても、メリーゴーランドよりもゴーカートの方が楽しいと思える人には理解していただけるかと思います。
このような理由で、マニュアルトランスミッションを選択しました。
今回は、ロードスターRFのMTを選択した理由をそれぞれまとめていました。
納車が楽しみです。
★コメント
快適なSUVに乗っていて、疑問に思い続けていたことがありました。
「自分は快適に移動するためにクルマに乗っているのか?」
快適装備は、ドライバーを運転のストレスから解放してくれます。でも、ストレスが少なくなる分だけ、運転する楽しさも減っているのではないか、との疑問が消えずにいました。
いつの間にか「動いているクルマに乗っている」感覚が強くなり、「クルマを動かしている」感覚が少なくなっていること気が付きました。
クルマ好きを自称し、こだわって車種選びをしてきた割には、肝心なことがわかっていなかったということですね。
コメント