新車3年乗り換えは残価66%以上の車種なら10年乗るよりコスパ良し!

3年派と10年派のレース画像
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新車を3年サイクルで乗り換えるなんて、コスパ最悪!と思っていませんか。

でも、3年サイクルで新車に乗り換えることは、案外コスパが良いのです。

3年サイクルで新車に乗り換える場合10年サイクルで乗り換える場合を実際にシミュレーションして比較してみると、3年後の残価率(リセールバリュー)が66%以上の車種を選んでおけば、3年サイクルの方が得であることがわかりました。

しかも、3年サイクルでの乗り換えには、他にもメリットがいくつもあるのです。

この記事では、これまで10台以上のクルマを乗り換えてきた筆者が、車売却の心得え15箇条②として、新車3年乗り換えの優位性を解説します。

ユーザーの視点で、乗り換えサイクル3年派と10年派を比較して検証した結果をお伝えします。

本ページにはプロモーションが含まれています。

「車売却の心得え」シリーズの最終回はこちらをご覧ください。

この記事のまとめ

新車を3年ごとに乗り換えるのは一見コスパが悪いように思えます。

しかし、実際にシミュレーションをしてみると、3年後の残価率(リセールバリュー)が66%以上の車種を選べば、長期的に見て経済的な利点が多いことが分かります。

さらに、3年ごとの乗り換えは、常に最新の車に乗ることで安全性や最新技術の恩恵を受けることができる点も魅力です。また、頻繁な車検や修理の手間も省けます。

特に、人気車種を選ぶことで査定額が高くなり、結果的に費用対効果が高まります。

目次

1 乗り換えサイクル3年と10年の比較シミュレーション

1-1 車の乗り換えサイクル3年派と10年派の違い(一覧表で比較)

まず、リアルに比較するために、車両価格だけの比較ではなく、クルマの維持費として、車検、主な消耗品、修理それぞれの費用を考慮に入れます。

これらの維持費用を計算するための根拠はこのようになります。

向こう10年間に係る自動車費用算定の前提となる根拠

3年サイクル派の場合には、10年間で購入する新車の台数が1年目に買うクルマを含めて4台になります。

一方で、車検の回数は、初回の車検を受ける前に車両を売却してしまうので、0回です。

また、タイヤやバッテリーは、年間1万キロ程度走行するような普通の使用条件なら3年で交換する必要はないでしょう。

修理回数については、新車から3年間のメーカー保証(一般保証)がありますので、故障が発生しても修理料金がかかることはありません。

10年間の全て期間でメーカー保証が受け続けられるので、修理回数は0回です。

一方、10年派の場合には、10年間で購入する新車の台数が1台ですが、車検や消耗品については、定期的に支出が生じます。

故障にかかる修理代も、4年目からの10年目までの7年間に2回程度は何らかの修理が必要になるのが普通です(外車の場合はもっと増えます。)。

両者を比較するに当たり、これ以外の細かい条件は定めておきます。

  1. 10年後の残価率は10%
  2. 自動車税、保険費用、エンジンオイルなどの消耗品費用は両者ともに必要なので、考慮に入れない。
  3. 購入する車両の価格は300万

1-2 乗り換えサイクル10年派の費用シミュレーション

10年間で支出する費用から10年後の時点におけるクルマの残価を差し引いた金額を算出します。

つまり、新車の購入から10年間に支出して消費してしまった金額ということになります。

10年ごとの乗り換え派の支出額シミュレーション

このように10年後までに消費してしまった額は、348万円になりました。

1-3 乗り換えサイクル3年派の費用シミュレーション

次に乗り換えサイクル3年派の費用シミュレーションです。
ここで重要になるのが、残価率の設定です。

残価率と何でしょうか。
まず、残価とは、「残存価格」の略で、将来残っているクルマの価値のことです。

将来クルマを売却した場合に、クルマと引き換えに手にする金額の相場と考えれば良いでしょう。

「金額の相場」と一言で言っても、中古車の場合、売却する相手や方法によって相場が異なります。

ここでは「流通相場」といわれる中古車業者間での取引相場の額としています。

そして、残価率とは、新車の車両価格に占める残価の割合のことです。

具体的には、次の計算で求められた百分率になります。

新車時車両価格 ÷ 残価

例えば、300万円の新車が3年後に210万円の流通相場となったとすれば、残価率は、70%(210÷300万円×100%)となります。

残価率は、リセールバリューともいわれます。詳しくは、次の記事をご覧ください。

新車から3年後の残価率を70%として計算した乗り換えサイクル3年派の支出額シミュレーションの結果は次のとおりです。

3年ごとの乗り換え派の支出額シミュレーション。購入する新車の3年落ち残価率70%の場合

乗り換えサイクル3年派が10年間に消費してしまった額は、300万円となります。

1-4 両派の比較

シミュレーションの結果をまとめると次のとおりになります。

このように購入する新車の残価率を70%とすると、3年派が方がお得になります。

もちろん、物価や新車の車両価格は時の変化につれて上昇していくでしょう。

それに、中古車価格が下落することもありますので、あくまでも、様々な条件を想定したシミュレーションの結果に過ぎません。

それでも、3年サイクルで新車を買い換えることが、常にコスパが悪いとは言えないということはわかりますね。

ちなみに、このシミュレーションでは、残価率の設定を70%としています。

もしこれを、69%、68%と下げていけば、結果が逆転します。

その境目が、66%なのです。

つまり、今回のシミュレーションの条件を前提とした場合、残価率が66%以上の車種を購入することを続ければ、同じクルマを10年間乗るよりもお得になるということです。

1-5 残価率66%以上の車種とは

それでは、残価率が66%以上の車種とは、例えばどんなクルマなのでしょうか。

そのような車種ごとの残価率は、様々なサイトで紹介されています。

その中でも、次のサイトを参考にすると、合計100以上の車種が3年後の残価率66%以上となっています。

既に販売を終了している車種もありますが、参考になると思います。

【2023年版!】国産車3年落ちのリセールバリュー総合ランキング

ジムニーシエラ JC
アルファード 2.5S Cパッケージ
ランドクルーザー200 4.6 ZX
ジムニー XC(AT)
プレミオ 1.5F EXパッケージ
シビックタイプR
オデッセイ 2.4 アブソルート
ヤリスクロスハイブリッド Z
GRヤリス RZ
RAV4 アドベンチャー
デリカD5
ホンダシャトル
ステップワゴンスパーダ
アルトワークス 5MT
ライズ Z
ヤリスクロス Z
ハリアー Zレザーパッケージ
レクサスLX
ハスラー ハイブリッドX
フォレスター 2.0 アドバンス

このサイトで残価率が66%以上とされている上位の車種の一部です。

かなり選択肢が広いことが分かります。

その中で買い換える車種を選択するなら、3年サイクルの新車の乗り換えは、コスパば良いと考えられるのです。

さらに、こちらのサイトでは、5年経過時のリセールバリューをまとめています。

ユーカーパックがまとめたリセールバリュー(全体)ランキング

5年落ちの時点でも、リセールバリューが66%以上となっている車種が約30もあることが分かります。

これらの車種は、3年経過時の残価が更に高いので、コスパ最強と言って良いでしょう。

ミツキ

残価率が66%以上の車両って結構あるのね。でも、この率は変動するわよね。3年後に変わっていたらどうするの。

show(ショウ)

そうだね。確かに残価率は、中古車の流通相場に大きく左右させるから3年後の残価率はあくまでも過去の実績に基づくものでしかないよ。ただ、昨今のSUV流行りやミニバンの安定した人気などは長いスパンで継続しているから3年程度では変わらないよね。つまり気の車種を選んでおけば大きな失敗はないということだね。

3年サイクルの新車乗り換えの成功のカギは、流通相場で愛車を売却することです。

筆者は、ユーカーパックを使って、ディーラー下取り査定額よりも35%アップの金額(245万円⇒330万円)で愛車を売却できました。

詳しくは、「3 理想的な車乗り換えのパターン」に記載しています。

2 車の乗り換えサイクル3年派と10年派のメリット・デメリット

上のシミュレーション結果を踏まえて、クルマの乗り換えサイクル3年派と10年派のメリットとデメリットをまとめます。

まずは、3年派のメリット・デメリット

〇 3年派のメリット
  • 常に最新の車に乗り続けられる。
  • メーカーの新車保証を続けて受けられる。
  • 支出の大きい消耗品費用を払わずに済む。
  • ライフステージの変化に合わせたクルマに乗れる。
  • 任意保険の新車割引期間(3年)が継続する。

この中で特に強調したいのが、ライフステージの変化に対応したクルマに乗り換えやすいということです。子供成長や親の介護など誰でもライフステージは変化していきますから、クルマに求めるものも変わってきます。

その変化にあわせて車両を変更できるのは大きなメリットになるでしょう。

✖ 3年派のデメリット
  • 新車に気を使い続けることになる。
  • 車両感覚や運転感覚に慣れないまま乗り換えとなる。
  • 愛着が湧いてもすぐに手放すことになる。
  • 車両保険が高いままとなる。
  • ローン払いの場合には買い換え手続きが面倒

愛着が湧いているクルマを手放すのも理不尽です。

愛着が持てるクルマへの出会いは一生涯でそう何度もないかもしれません。

そのようなクルマに出会えたら、経済性よりも愛着を優先したくなります。

好きなクルマであっても手放さなければならないのは大きなデメリットかもしれません。

次に、乗り換えサイクル10年派のメリット・デメリット

〇 10年派のメリット
  • 残価率を気にせず好きな車両が選べる。
  • クルマの買い換えに伴う手間がかからない。
  • 愛着が湧いたクルマを長く使える。
  • 車両保険の額が徐々に安くなる。
  • 車両に傷や汚れが付いても残価率を気にせず済む。

最大のメリットは残価率に気にせず車両が選べることでしょうか。外国車の中でもフランス車が好きだとか、SUVなんかよりやはりセダンが一番という場合もありますので、残価率が低いクルマでも乗りたいという気持ちは大切だと思います。

10年を経過したクルマが寿命が尽きたと考えている人がいます。そのような誤解について掘り下げた記事もまとめています。興味のある方はどうぞ。

✖ 10年派のデメリット
・故障があった場合に自己負担で修理する期間が長い。
・車検に費用と時間が定期的にかかる。
・モデルが古くなり、飽きが来る可能性がある。
・家族の数が増えたり、趣味が変わっても車両の入れ替えができない。

デメリットは、意外に費用がかかることです。故障というのはたいてい予想外のタイミングで起きますし、想定外に費用がかさむ場合もあります。そのような予測不可能な支出が起こりやすいのが10年派のデメリットだと思います。

3 理想的な車乗り換えのパターン

クルマを3年サイクルで乗り換えることは決して、非現実的なことではありません。

アルファードやハリアー、ヤリスクロスを3年サイクルで買い換えても、必ずしもコスパが悪いわけではないのです。

メリットとデメリットを踏まえ、どちらを選択するかは、各人の好みの問題だと思います。

自らのカーライフにあった方法を選択してもらえればと思います。

もし3年サイクルに限らず、短期でクルマを乗り換えるなら、流通相場でクルマを売却することが必要です。

筆者は、一括査定サービスを使って売却していましたが、最近はユーカーパックを利用し、買取相場よりも高い金額で愛車を売却できました。

ユーカーパックは、ユーザーの車をカーオークションに出品して、買い手と結び付けてくれるサービスです。

業者との交渉が不要で、いわゆる電話ラッシュもありません。もちろん無料で利用できます。

実際に使ってみると、「なにこれ!意外に知られていないかも」という感想でした。

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結果的に、ディーラーの下取り査定で245万円だった愛車が、330万円で売却35%アップ)できました。

詳しい体験記は、こちらの記事にまとめています。参考にしていただければ幸いです。

まとめ:新車3年乗り換えは車種を選べばコスパ良し

新車を3年ごとに乗り換えるのは一見コスパが悪いように思えます。

しかし、実際にシミュレーションをしてみると、3年後の残価率(リセールバリュー)が66%以上の車種を選べば、長期的に見て経済的な利点が多いことが分かります。

さらに、3年ごとの乗り換えは、常に最新の車に乗ることで安全性や最新技術の恩恵を受けることができる点も魅力です。また、頻繁な車検や修理の手間も省けます。

特に、人気車種を選ぶことで査定額が高くなり、結果的に費用対効果が高まります。

この記事がクルマ選びの参考になれば幸いです。

★筆者のコメント
この記事でご紹介した内容は、クルマを「所有」していることを前提としています。最近は、カーシェアリングや「クルマのサブスク」と言われるカーリースが急速に台頭していますが、これらはいずれもクルマを所有しないという共通点があります。「所有」から「共有」や「利用」へという流れの中で、「所有」が古いイメージになっているかもしれません。でも、「所有」にも大きな魅力がありますよね。

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