納期待ちの5か月間が経過した2023年3月。
ロードスターRFテラコッタセレクション・MTが無事に納車されました!
注文するまでに何度も試乗していたロードスターですが、愛車として向き合うと、どんな印象を抱くのか、楽しみにしてきました。
今回は、筆者と一緒に暮らすことになる愛車のファースト・インプレッションをご紹介します。
1 ロードスターRFの納車までの道のり
まずは、注文からこれまでの道のりを簡単におさらいしておきます。
2022年10月にマツダ・ディーラーに注文を入れました。
納車の予定は2023年3月下旬。
納車までの5か月間に何を準備しておくのか、いろいろと思案しました。
そして、ロードスターのことをもっと学んでみようと、広島のマツダ本社工場内にあるマツダミュージアムを訪れることにしたのです。
マツダミュージアムでは、ロードスターがマツダ・ブランドの象徴として大切にされてきた歴史に触れることができました。
また、本社工場では、ロードスターの組み立てラインを見学し、完成車ができる工程を目の当たりすることもできたのです。
これらの内容については、こちらの記事にまとめています。
さらに、納車に向けては、納車後に必要になりそうなアイテムを調べ、あらかじめ購入しておきました。
このようにして納車に向けた準備をしてきたのです。
2 ディーラーでの対面
2023年3月の某日。
マツダの販売店で愛車となるロードスターとRFと初めて対面しました。
ロードスターがまとったプラチナクオーツメタリックは、狙いどおり落ち着いて深みのある色です。
テラコッタカラーのシートとの相性も良く、風格のあるRFによく似合っています。
大人の乗るスポーツカーの雰囲気を漂わせています。
販売店では、納車式などセレモニー的なものは何もありません。
淡々と書類の説明を受け、クルマの操作の仕方を習ってしまえば、納車は完了。
いよいよ愛車に乗り込み、販売店を後にします。
このときのオドメーターは、9㎞。
燃料は、半分を少し切った程度入っています。
ディーラーの担当者が20L程度の給油をしてくれていたようです。
納車費用を払っていないのに、見えないところでサービスしてもらえると嬉しくなりますよね。
3 ロードスターRFのファースト・インプレッション
それでは、ファースト・インプレッションです。
直前までフォルクスワーゲンのSUV、ティグアンに乗っていましたので、その乗車感覚を持った筆者の感想になります。
3-1 車内の印象
まず、乗り込んで感じるのは、車高の低さです。
地面にお尻を擦りそう、というのは大げさにしても、路上の縁石に座った程度の高さに感じます。
そして、車内が狭い!
そんなことは百も承知だったわけですが、愛車として乗ってみると多少の不安がよぎります。
車内で少し動いただけで、頭が天井に当たったり、額でームミラーが当たり曲がったりで、想定以上の窮屈さです。
狭さは、スポーツカーの「あるある」ではありますが、86やZ、スープラなどと比較してもダントツかもしれません。
ただ、そのタイト感があるからこそ、屋根を開けたときの解放感があり方感じるわけで、ネガなだけではないですね。
さらに、収納がほとんどない!
コンソールボックスが運転席と助手席の間にありますが、車検証さえ入りません。
かろうじてサングラスとスマホの充電ケーブルを入れられる程度です。
期待していた座席裏の収納も人が座ると、手の平さえも入る余地がありませんでした。
この辺は、SUVと比較のしようがありません。
バイクと比べていい勝負かなという程度です。
いきなり、ネガティブな印象を書きました。
そのようなスペース的な問題がある車内ですが、好感を持った点がもちろんあります。
好感を持った点をまとめると次のようになります。
- 外装と同色のドアトリムのおかげで車内が明るい。
- インパネの合成皮革とステッチに高級感を感じる。
- 視認性の良いタコメーターがMTにはありがたい。
- センターディスプレー操作用のコマンダーコントロールがグッド
- ペダルとメーター位置が適正で運転に集中できる。
RFは上位グレードなので、それなりに内装の洗練度が高いです。
タイトなスペースである反面で、あらゆるスイッチ類操作しやすくは位置されています。
余計に視線を移す必要もなく、ドライビングに集中できる環境が整っているのです。
マツコネのコントローラーも案外と使いやすかったです。
慣れればブラインドで操作できそうですので、画面に直接触れるよりも安全性も高いと感じました。
3-2 走りの印象
まだ200㎞程度しか走っていませんが、走りに関しては、おおむね想定どおりでした。
現時点での好感を持った点は次のとおりです。
- 回頭性が高く、ステアリングの操作にフロントノーズの動きが付いてくる。
- コーナリング性能が高く、SUVとは比較にならないほどよく曲がるし安定している。
- エンジンパワーに余裕があり、3000rpmも回せばクルマの流れをリードできる。
- エンジンのメカニカルノイズが走りを盛り上げてくれる。
一方、違和感や不満を感じた点は次のとおりです。
- 車両重量の重さを幾分感じ、軽快感が希薄
- ブレーキのタッチが今一つしっくりこない。
- シフトの入りが渋く、変速に力が必要
- 排気音が小さく迫力がない。
想定していたとはいえ、車両重量の重さを納車直後から感じることになりました。
990Sと比較すると110㎏も重いわけですから、当然です。
プロレスラー並みの体重の人を助手席に乗せて走っているようなものです。
ただ、990Sよりも排気量が大きく、サスペンションとダンパーのセッティングが固めの調整になっているため、車重がマイナスに作用することはありません。
むしろ、タイヤの接地感が高くなり、より安定感を感じられます。
特に、高速道路ではプラスには作用するようで、スピードを上げていっても、ふら付きやセンターが甘くなるようなことはありませんでした。
一方、ブレーキとシフトの問題は、おそらく新車特有のものです。
いわゆる「当たりが付く」状態になっていないので、しばらく使用すると改善されるはずです。
また、排気音については、騒音規制の強化によって、消音機能の高いマフラーに変更されている影響が考えられます。
この点は、他のスポーツカーも同じ規制ですから致し方ありませんね。
このまま物足りないようなら、マフラー交換を検討することになるかもしれません。
3-3 ロードスターは楽しいのか。
結局、ロードスターを楽しいのか。これが問題です。
まだ、走行距離が200㎞で慣らし運転中ですので、初期のインプレに過ぎません。
それでも、ロードスターは、心躍るほどに楽しいと言って良いと思います。
エンジンの回転を音と振動で感じ、変速ギアを駆使して、狙ったスピードまで加速するだけで頬が緩みます。
単なる交差点の右折であっても、ステアリングを右に切った瞬間にクルマが向きを変え、まるでレールに乗ったかのように曲がっていく瞬間にはニヤニヤしてしまいます。
そして、トップを開ければ、車内が光に溢れ、足下まで風に包まれます。
日常の道路を非日常の空間に変えてくれる体験には、思わず「気持ちいい」と声が出てしまいます。
そんな感覚を味わわせてくれるクルマはそうそうあるものではないでしょう。
そこが楽しいと感じる所以であるようです。
4 ロードスターRFのファースト・インプレッションのまとめ
狭く、収納がない点や車重が重い点などにネガティブな印象を持ったのは事実です。
一方で、そのすべてを帳消しにするほどの楽しさを同時に感じました。
まだ、ほんの初対面の印象に過ぎませんので、今後、走行距離が増していって気が付いたこと、感じたことなどをお伝えしていきます。
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