NDロードスターRF購入のメリットとデメリット|納車1年後レビュー

NDロードスターRFと富士山
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NDロードスターRF・VSテラコッタセレクション(MT)の納車から1年。

このクルマには、他の車種とは次元の異なるメリットがあることを実感しました。

NDロードスターは、ただ運転が楽しいだけでなく、未知の世界に誘い、新たな仲間たちに出会わせてくれる特別なクルマです。

もし、NDロードスターの購入を迷っている方がいれば、「ぜひ買うべき!」と強くおすすめします。

ただし、2人乗りのオープンカーであるため、普通のクルマにはないデメリットも存在します。

そこで、今回は、NDロードスターの現役オーナーがNDロードスターを購入するメリットとデメリットをご紹介します。

この記事にはプロモーションが含まています。

この記事のまとめ

目次

1 購入したNDロードスターRFについて

ここでは、まず筆者が購入したNDロードスターRFについて次のことをお伝えします。

NDロードスターRFのスペック

1年間のオーナー生活の感想

1-1 NDロードスターRFのスペック

筆者の愛車であるNDロードスターRFのスペックは次のとおりです。

項目スペック
駆動方式FR
トランスミッション6MT
最高出力184ps(135kW)/7000rpm
最大トルク20.9kg・m(205N・m)/4000rpm
種類水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量1997cc
WLTCモード燃費15.8km/リットル
車体色プラチナクオーツメタリック
初年度登録2023年4月
装着した主なオプションインダクションサウンドエンハンサー
マツダオンラインナビ用SDカード
ブルーミラー
バックモニター など

筆者の選択したオプションについては、詳しくはこちらでご覧ください。

筆者の所有するNDロードスターRF

1-2 1年間のオーナー生活の感想

過去2回、愛車のインプレッションを記事にまとめています。これらの要点をまとめるとこのようになります。

納車時のインプレッション
  • 良かった点
    • 回頭性が高く、ステアリングの操作にフロントノーズの動きが付いてくる。
    • コーナリング性能が高く、SUVとは比較にならないほどよく曲がるし安定している。
    • エンジンパワーに余裕があり、3000rpmも回せばクルマの流れをリードできる。
    • エンジンのメカニカルノイズが走りを盛り上げてくれる。
  • 不満を持った点
    • 車両重量の重さを幾分感じ、軽快感が希薄
    • ブレーキのタッチが今一つしっくりこない。
    • シフトの入りが渋く、変速に力が必要
    • 排気音が小さく迫力がない。
納車後2か月での美点と欠点
  • 美点
    • 運転のダイレクト感を伝える絶妙なチューニング
    • 桁違いに安定しているコーナリング性能
    • ドラマチックなエンジン
    • 秀逸な外観デザイン
    • 非日常を演出する電動ハードトップ
    • スポーツカーらしからぬ燃費
  • 欠点
    • 大きめのスカットルシェイク
    • 装備されていないシートリフター
    • 空気清浄機能のないエアコンフィルター
    • ドアパンチしやすいドア
    • 安っぽいスマートキー本体

これらの「良かった点」や「美点」は、今でも効果を実感しています。

一方の気になる点や欠点についても触れておきます。

ブレーキのタッチやシフトの入りにくさは、5000㎞走行時点でほぼ解消されました。いわゆる「あたりが付いた」状態になったと思われ、操作がスムーズに行えるようになりました。

それ以外の項目については、自ら対応策を講じて解決したものもありますし、1年間経つうちに慣れて気にならなくなりました

2 NDロードスター購入のメリット

納車から1年が経過して確信したメリットは、次の4点に集約できます。筆者の愛車は、「RF」(電動ハードトップ型)ですが、ソフトトップ型とも共通するメリットと言えるでしょう。

  • サイボーグのような一体感
  • 新たな冒険への扉
  • コミュニティの広がり
  • 高い安全性

1つずつ説明します。

2-1 購入のメリット:サイボーグのような一体感

NDロードスターは、単なる移動手段としてのクルマとは一線を画しています。

外見はスポーツカーとはいえ普通のクルマです。しかし、運転すると普通のSUVやセダンとは全く異なる感覚を体験できます。

ロードスターを操ることでサイボーグのような一体感を味わえます。この感覚は「人馬一体の走り」や「運転が楽しい」とも表現されますが、筆者にとっては身体機能が拡張された感覚です。

ロードスターから車外を見た風景

公道を走る際、例えば隣の車線にレーンチェンジして前方車両の10メートル後方に移動したいと心に念じるだけで、自然とその位置に移動できるように感じます。

さらに、トップを開けてオープンにすると、風や日差し、湿度、そして匂いなどを五感で感じられます。これにより、運転中にクルマと一体化し、街や自然をより身近に感じることができます

車内にいながらにして外の世界を直に体感できるのは、非常に贅沢で心地よい体験です。

森の中を走るNDロードスター

軽量でオープンカー、そして操作感のダイレクト感を追求したマツダ・ロードスターならではの魅力です。

このようなサイボーグ体験ができるのがロードスターのメリットの一つです。

2-2 購入のメリット:新たな冒険への扉

次に、NDロードスターが新たな冒険への扉を開いてくれることです。この車に乗らなければ訪れることのなかった場所に連れて行ってくれます。

NDロードスターと富士山
山中湖畔から富士山を臨む

NDロードスターはワインディングロードを走るのが楽しいため、自然と山道に出かけるようになります。その結果、美しい景色に出会えるのです。このクルマに乗ることで、普段は行かないような新たな場所へ冒険する機会が増えます

ビーナスラインの標高約2000mからの眺望とロードスター
ビーナスラインの標高約2000mからの眺望

山だけでなく、海にも行きたくなります。

トップを開けて走ると風の匂いや温度感を感じるので、つい海風を求めてしまいます。これも、小さな冒険といえるでしょう。

房総から東京湾を臨むロードスター
房総から東京湾を臨む

これまでに乗ったどのクルマも、これほど多くの場所に連れ出してくれたことはありません。

目的地までの移動手段としてクルマを使うのではなく、クルマに乗ること自体が目的となるのです。

さらに、NDロードスターは燃費が良いため、他のスポーツカーとは違い、気軽にドライブへ出かけられるます。

NDロードスターの燃費については、こちらの記事にまとめています。

2-3 購入のメリット:コミュニティの広がり

ロードスターを購入するメリットの一つはコミュニティが広がることです。ロードスターのオーナーは、交流することが大好き。コミュニティに入れば、より深い絆が生まれ、オーナーライフを充実させられます。

以下に、主なコミュニティを挙げます。

2-3-1 マツダ・ロードスターオーナーズクラブ

リアルとインターネット、それぞれでコミュニティが盛んです。リアルだけで、こんなにあります。これでも一例で、地域ごとにかなりの数があります。

RCOJ – Roadster Club of Japan(全国組織で会員数は約1500名)

メドーラークス(1991年から活動している東海地方の老舗クラブ)

ROCK’s ロードスター CLUB(1996年に設立された北海道を拠点とするクラブ)

ROADSTER OWNERS CLUB OBHR(1996年2月に設立された福岡県北九州市周辺を活動拠点とするクラブ)

ClubStyle(関西各地に在住するメンバーで構成されるクラブ)

ROADSTER OWNER’S CLUB OVER40’S(東京世田谷を中心とした40歳代以上を主体としたクラブ)

これ以外にも地域ごとにたくさんのコミュニティがあります。

画像引用:ROADSTER OWNERS CLUB OBHRのウェブサイト

ROADSTER OWNERS CLUB OBHR - ユー...
’23年度 第3回ツーリング報告 - ROADSTER OWNERS CLUB OBHR 10月29日 日曜日 曇り/晴れ朝晩も涼しくなってきて、急に秋らしくなってきました。朝7時半、今回は幹事だった

さらに、SNSでは、X(旧ツイッター)、Facebook、インスタいずれでも大小様々なコミュニティができています。

マツダ・ロードスターに乗るとこれらのコミュニティへの参加チケットを手に入れるようなものなのです。気に入ったコミュニティに参加すれば、いろんな人たちとの出会いが待っています。

2-3-2 マツダ・ロードスターのオーナーが集まるイベント

定期的に開催されるミーティングやイベントで、オーナー同士が交流し、情報を共有できます。

毎年5月に行われる最大規模のミーティング「軽井沢ミーティング」(長野県)や「オアシスミーティング」(兵庫県)は、抽選で選ばれないと参加できないほどの人気です。とにかくイベントが盛りだくさんです。

その他のイベントについては、こちらにまとまっています。

Roadster Club of Japanのイベントインフォメーション

どのイベントに参加しても、ロードスター好きであれば、話題に事欠きません。同じ趣味を共有する出会いがあるところは、大きなメリットと言えるでしょう。

2-3-3 マツダ・ロードスターのオーナー同士の「ヤエー」交換

オーナーズクラブやイベントへの参加に積極的でない方でも、マツダ・ロードスターのオーナーになると「ヤエー」の交換に参加することになります。

「ヤエー」とは、ロードスターとすれ違う際に手を振るなどオーナー同士で挨拶することです。この挨拶は、同じマツダ・ロードスターが好きなオーナー同士が「お互い楽しいですね」というニュアンス(個人的な意見ですが。。。)で交わすものです

ロードスターオーナーとして感じるのは、見知らぬ場所に一人でドライブしても、ヤエーを交わすだけで心が温かくなることです。笑顔で交わすヤエーは、筆者にとって最高のメリットです。

2-4 購入のメリット:高い安全性

ロードスターのもう一つのメリットは、高い安全性です。

安全性の高さは、保険料率クラスの低さからも明らかです。「料率クラス」は、車両の型式ごとの保険実績に基づき、1から17の17段階に分けられており、クラス1が最も保険料が安く設定されています。

以下に、NDロードスターと他の車種の保険料率クラスを比較してみましょう。

車種 型式 対人賠償責任保険対物賠償責任保険人身傷害保険 車両保険
NDロードスター・
ソフトトップ
ND5RC1357
NDロードスターRFNDERC4477
トヨタGR86ZN878713
プリウス2018年式ZVW5196109
出典:損害保険料算出機構の「型式別料率クラス検索」の結果(2024年5月時点)
スポーツカー同士の比較

NDロードスターと同じスポーツカーであるトヨタGR86と比較してみます。上の表からわかるように、NDロードスターは幌形状にかかわらず保険料率クラスが低く、特に対人賠償責任保険と対物賠償責任保険のクラスが顕著に低いです。

普通乗用車との比較

普通の乗用車であるプリウス2018年式と比較してみます。以下の表からわかるように、NDロードスターは、保険料率クラスが大衆車であるプリウスよりも低いのです。

このように、NDロードスターは、スポーツカーの中でも保険料率クラスが低く、一般的な乗用車と比較しても安全性が高いことが分かります。

このため、NDロードスターのオーナーは、運転の楽しさだけでなく、高い安全性も手に入れられるわけです。

3 NDロードスター購入のデメリット

メリットの多いNDロードスターですが、もちろんデメリットもあります。次の3点です。

  • 1台で全てのニーズに対応できない
  • ロードスター依存症のリスク
  • 年次改良の悔しさ

順に説明します。

3-1 購入のデメリット:1台で全てのニーズに対応できない

NDロードスターは、運転の楽しさやスタイリッシュなデザインなど魅力にあふれたクルマですが、2人乗りのスポーツカーであるため、クルマに求められる主なニーズに対応することが難しいです。

筆者は、NDロードスターに乗り換える際、次のような計画を立てていました。

  • 3人以上乗る場合:カーシェアリングを利用
  • 大型の荷物や大量の買い物:購入店舗の配送サービスを利用
  • レジャーや旅行:レンタカーを利用

このように対応すれば、NDロードスター1台だけでも我が家のニーズを満たせると考えたわけです。

しかし、実際にロードスターを使い始めると、これらの対応策にはかなり問題があることが分かってきました

レンタカーを想起させるイメージ画像
① カーシェアリングの問題

予約の難しさ:必要なときに予約が取れないことが多く、特に急な予定変更に対応できませんでした。

不潔な車の状態:借りた車の外装が汚れていたり、車内が散らかっていたりすることが頻繁にあり、快適に利用できませんでした。

② 配送サービスの問題

非対応店舗:一部の店舗では配送サービスが提供されておらず、困ることがありました。

有料サービス:配送が有料である場合も多く、追加費用がかさむことがありました。

配達時間の不便さ:希望の時間に配達されないことが多く、受け取りのために予定を調整する必要が生じました。

③ レンタカーの問題

費用の負担:旅行代に上乗せされるレンタカー代が予想以上に高く、頻繁に利用するには負担が大きいと感じました。

予約の難しさ:連休や繁忙期には予約が取りづらく、予定どおりにレンタカーが予約できないことがありました。

これらの問題から、2人乗りのロードスター1台では、家族や趣味のニーズを全て満たすことが難しいと実感しました。最終的には、別の乗用車を購入し、2台体制とするほかありませんでした

NDロードスターは素晴らしい車ですが、購入を検討する際には、このデメリットも考慮に入れる必要があります。

3-2 購入のデメリット:ロードスター依存症のリスク

NDロードスターには数々の魅力がありますが、その楽しさゆえに「ロードスター依存症」とも言えるリスクが存在します。以下に、筆者が陥ってしまった症状を紹介します。

無駄にドライブに出かけて燃料代がかさむ

ロードスターの運転が楽しすぎて、特に目的もなく無駄にドライブに出かけてしまうことがあります。結果として、燃料代がかさみ、家計に影響を与えることも少なくありません。

しばらく乗れないと早く乗りたくてそのことばかり気になる

仕事や天候の都合でしばらくロードスターに乗れない日が続くと、早く乗りたくてそのことばかりが気になってしまいます。まるで「乗りたい病」にかかっているような感覚です。

より強い刺激を求めてカスタムをしたくなり浪費する

ロードスターに乗る楽しさが増すにつれて、より強い刺激を求めるようになります。その結果、マフラーやエキマニ、ステアリングの交換、車高調整機能付きのダンパーの取り付けなど、カスタムにお金をかけたくなり浪費してしまいます。

NDロードスターのカスタム
画像引用:AutoExe
YouTubeでロードスターの動画ばかり見てしまう

ロードスターに乗れない時間を埋めるために、YouTubeでロードスター関連の動画を繰り返し見るようになります。動画を見ているとさらに乗りたくなり、カスタムのアイデアが浮かんでしまうことも多いです。

以上のような症状が出てしまうのが、ロードスター依存症のリスクです。

依存症に陥ることで、燃料代が増えたり、日常生活に影響を及ぼすことがあります。要注意です。

3-3 購入のデメリット:年次改良の悔しさ

ロードスターに限らず、マツダ車は毎年の年次改良で小さなマイナーチェンジを繰り返します。

これにより、新車を購入したオーナーが次の年にはさらに改良されたモデルが登場するという悔しい思いをすることがあります。以下は、NDロードスターに施された改良の例です。

2016年11月ロードスターRF追加
2017年11月アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)導入
布シートにシートヒーターを設定
2018年6月テレスコピックステアリングを採用
エンジン改良。
ソフトトップ:132PS、152Nmへ
RF:184PS、205Nmへ
2019年3月ロードスター30周年記念車発売
2021年12月コーナリング時に車両を安定させる新制御
KINEMATIC POSTURE CONTROL
(KPC・キネマティック・ポスチャー・コントロール)採用
2022年1月990S新設
2023年10月全43項目に及ぶ大幅な改良
2024年モデルのロードスターRF
2023年10月に商品改良された新型のロードスターRF

2023年10月の改良点については、こちらの記事をご覧ください。

このように、NDロードスターは、毎年何らかの改良や新規車体色の採用が行われます。そのため、せっかく新車を買っても、次の年にはさらに改良されたモデルが登場してしまうのです。

もし、自らが希望していたような改良がされた場合には、悔しい気持ちになることがあります。

オーナーとしては、年次改良されるたびに自分のモデルが一歩遅れていると感じてしまうかもしれません。改良が行われること自体は良いことですが、オーナーにとっては悔しい思いをするデメリットにもなるのです。

4 NDロードスターRFのレビューとメリットデメリットまとめ

NDロードスターRFの現役オーナーが感じるメリットとでメリットをまとめると次のとおりです。

これまでのまとめ

デメリットも書きましたが、筆者はNDロードスターを購入したことに微塵の後悔もありません。

むしろ、これまで十数台のクルマを所有してきましたが、満足度は1番高いといっても良いかもしれません。

依存症になるほど好きなわけですから、当然です。

もし、ロードスターの購入を迷っている方があれば、絶対に買うことをおすすめします。

ワインディングロードを走るNDロードスター

NDロードスターは、2024年モデルから大幅に値上がりしており、中古車市場でもその価値が落ちにくい車種です。

筆者は、長年愛用していたSUVを売却して、NDロードスターを買いました。

数多くの売却方法を検討しましたが、最終的に選んだのはユーカーパックです。

ユーカーパックは、8000以上の買取業者が参加するオークション形式を採用しており、買取店同士が競り合うことで、ディーラーの下取り額よりも高い金額で売却することが可能です。

ユーカーパックの魅力は、その簡単で透明なプロセスにあります。

査定は一度だけで済み、複数の業者からの煩わしい営業電話もありません。オークションの進行状況はマイページでリアルタイムに確認できるため、安心して取引を進めることができます​​。

筆者のケースでは、ディーラーの下取り額よりも約35%も高い330万円でSUVを売却することができました​。その資金を元にロードスターRFの新車を購入することができたのです。

ユーカーパックの利用は無料です。仮に売却に至らなくても料金はかかりません。

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デメリットを受け入れられそうな方は、もう買うしかありません!

NDロードスターRFと富士山

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