車の一括査定サイトの存在は知っていても、利用をためらっているユーザーがいるかもしれません。
一斉に電話がかかって対応が面倒というネガティブなイメージもありますよね。
確かに、一括査定に注意点があるのは事実
でも、愛車を高く売却するなら、一括査定サイトが有利なのは間違いありません。
今回は、車売却の心得え⑨として、中古車簡単一括査定「カーセンサー」を実際に利用した筆者が、カーセンサーを選んだ理由、利用する上での注意点とその対処法をご紹介します。
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この記事のまとめ
- クルマの一括査サイトは、提携業者の中から愛車を一番高く買い取ってくれる業者を見つけるサービス
- 一括査定サイトでは、カーセンサーが次の理由でおすすめ
- 提携業者数が多い
- 主な中古車買取店と提携している
- 電話ラッシュへ対策されている
- サイトを利用するときの主な注意点は、次のとおり
- 「買取店選択」では3社から8社程度を選択する。
- 大手の買取店は外さず入れる。
- 同時査定になるよう業者との出張査定アポを入れる。
- 査定前には洗車をして、原状復帰しておく。
- 査定額の結果は名刺などに書いてもらう。
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1 車の一括査定サイトとは
クルマの一括査定サイトは、ユーザーの愛車をもっとも高く買い取ってくれる業者を見つけるためのサイトです。
提携している中古車買取業者の中で、ユーザーの近隣に所在する複数の業者に主張査定を依頼し査定額を出してもらえます。
その中で、最も高い査定額を付けた業者に愛車を売却するという仕組みです。
愛車を高額に売却するためには、理に適ったサービスということができるでしょう。
査定を依頼された業者は、他社との競争の中で、できるだけ高額な査定額を付けようとするからです。
競争があるからこそ、業者は自らの利益を削ってでもユーザーのクルマを仕入れようとするわけです。
しかも、ユーザーはサイトで申し込むだけで何社もの査定額を知ることができます。
ユーザーが一括査定サイトを使わず、自力でやろうとすれば、相当な労力が必要になってしまいます。
一括査定サイトは、売却先の選択だけでなく、ユーザーのタイパやコスパを考えても合理的なサービスといえるのです。
2 車の一括査定サイトの比較
クルマの一括査定サイトには、主なもので次の5つのサービスがあります。一覧表で比較してみます。
サイト名 | 提携業者数 | 主な買取店の提携状況 | 運営会社 | 最大査定数 | 業者からの連絡方法 |
---|---|---|---|---|---|
カーセンサー | 700社以上 | 主な買取店と提携 | 株式会社リクルート | 30社 | 電話かメール ※連絡時間の指定が可能 |
MOTA車買取 | 500社以上 | ビッグモーター、オートバッスクなどが未提携 | 株式会社MOTA | 20社 | 電話かWEB登録 |
ズバット | 300社以上 | トヨタのクルマ買取(旧T-UP)が未提携 | 株式会社ウェブクルー | 10社 | 電話かメール ※連絡時間の指定が不可 |
カービュー | 300社以上 | トヨタのクルマ買取(旧T-UP)が未提携 | 株式会社カービュー | 8社 | 電話かメール ※連絡時間の指定が不可 |
ナビクル | 160社以上 | オートバックス、ラビット、ユーポスなどが未提携 | 株式会社エイチームライフデザイン | 10社 | 電話かメール ※連絡時間の指定が不可 |
この5社の中で、筆者は、カーセンサーを選びました。
理由は、3つあります。
カーセンサーを選んだ理由①:提携業者数が多い
カーセンサーは、提携業者数がダントツです。
一括査定サイトでは、最も査定額の高い業者を探すわけですから、業者の数は多い方が有利になります。
特に、地方では、提携業者数が少ないと、査定を依頼できる業者が1~2社しかいないという場合も出てきます。
その点、カーセンサーなら全国の中古車買取店と提携していますので、他のサイトよりも有利です。
カーセンサーを選んだ理由②:主な中古車買取店と提携している
提携業者数が多いことに加えて、主な中古車買取店と提携している点も大きな魅力です。
まず、中古車買取店の大手4社との提携関係を整理すると次のとおりです。
サイト名 | ビッグモーター | ガリバー | ネクステージ | トヨタのクルマ買取(旧T-UP) |
---|---|---|---|---|
カーセンサー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
MOTA車買取 | ✖ | 〇 | 〇 | ✖ |
ズバット | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
カービュー | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
ナビクル | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
大手の4社と提携しているのは、カーセンサーだけです。
大手の買取店は、中古車販売をメインの業務にしていますので、中古車買取りを仕入れとして行っています。
買い取った中古車の多くを自社ルートで販売するので、中間マージンが省ける分、高く買い取れるのです。
さらに、カーセンサーは、上の4社に次ぐ規模の買取店とも提携しています。
アップル、オートバックス、カーセブン、カーチス、ユーポス、ラビットと提携しています。
提携業者の中には、大手、中堅の主な買取店が入っているので、安心できます。
カーセンサーを選んだ理由③:電話ラッシュへ対策されている
一括査定サイトに申し込むと査定を希望する多くの中古車買取店から電話が一斉に掛かります(「電話ラッシュ」といいます)。
業者は、ユーザーと査定のアポを取るため、先を争うように電話をかけてくるわけです。
カーセンサーは、この電話ラッシュへ3つの対応をとっています。
- メールでの連絡を希望できる。
- あくまでも「希望」という扱いですので、すべての電話がなくなるわけではありませんが、負担が軽減されます。
- オークションを選択できる。
- オークション型も準備していて、自分で査定方法を選べる、営業電話が嫌ならオークション型を選択することで、業者からの電話はかからず、オークション担当者からの電話連絡のみになります。
- 連絡希望時間帯を設定できる。
- 連絡を受ける時間帯として、平日か土日か、午前か午後かなどが指定できるので、連絡を受ける準備ができます。
このような対応で電話ラッシュを緩和することができます。
カーセンサーを選んだ理由は以上です。
そのほかにも、サイトの運営を株式会社リクルートが行っているから、中小事業者の運営するサイトよりも安心できるというメリットもあります。
ユーザーは無料で利用できるのでしょ。サイトの運営者はどうやって費用を捻出しているの?
サイトの運営費用については、提携業者からサイト運営者に情報提供料という名目で支払う形になっているんだ。いわゆる電話ラッシュが起こるのも、情報料を払った業者からすれば、成果を上げたいわけだから、一生懸命になっているということだよね。だからこそ、提携業者は、少しでも高く査定額を付けて、中古車を仕入れたいというわけなんだ。
カーセンサーの一括査定サイトはこちらから。
3 車一括査定カーセンサーの利用上の注意点と対処法
ここでは、筆者の経験を参考にしながら、カーセンサーの一括査定サイトを使う上での注意点と対処法をご紹介します。
筆者は過去に一括査定サイトを利用して、10年落ちのフォルクスワーゲン・ゴルフトゥーランを売却したことがあります。
ディーラー下取りの査定額は、10万キロ近く走っていたとはいえ、わずか10万2千円でした。
フォルクスワーゲンの正規ディーラーでの査定額でしたので、正直残念な結果です。
しかし、カーセンサーの一括査定サイトを利用したところ、8社ほどが査定して最高額は30万5千円になりました。
その経験を踏まえて、どのように注意点をまとめてみます。
なお、ディーラー下取りが安くなる原因は、こちらの記事にまとめています。
3-1 車一括査定カーセンサーを利用する事前準備
利用する前の注意点が2点あります。
- ①売却日を決める
-
売却日については、クルマの乗り換えの場合には、新しいクルマの納車日の少し前の時期に設定します。
もし、売却することが具体的に決まっていなければ、少し先の日付を仮に決めておきましょう。 - ②電話応対時間帯を決める
-
中古車買取業者から電話連絡を受ける時間帯を決めます。
平日か土日かという日程と都合の良い時間帯を選べますので、あらかじめ決めておきます。
事前準備はこれで十分です。
3-2 車一括査定カーセンサーへの申込み
カーセンサーの簡易ネット査定のサイトに申し込む際の注意点と対処法です。
- ③オークションではなく「一括査定」を選択
-
申込みの最初の欄で、「オークション」と「一括査定」を選択する項目があります。
ここでは「一括査定」を選択してください。
「オークション」というのはユーカーパックという業者と提携した別のサービスです。
- ④買取店選択では3から8の業者を選択
-
「買取店選択」では、3社から8社程度を選択しましょう。
最大30社に査定を依頼できますが、応対の手間を考えると多すぎると手間がかかりすぎます。
ビックモーター、ガリバー、ネクステージ、トヨタのクルマ買取の大手4社が選択肢にあれば、できるだけ選択することをおすすめします。
自社の在庫として買い取ってもらえれば、高額な査定が期待できます。 - ⑤連絡希望時間帯を入力
-
「連絡希望時間帯」の項目にはメールを希望する場合はその旨、電話で構わない場合は希望の時間帯を入力してください。例えば「メールで連絡希望」、「土曜日の10時」などと入力すればOKです。
サイトから申込みではこの3点だけ注意しておけば問題ありません。
参考情報
オークション形式の査定サービス「ユーカーパック」をご存じでしょうか。
大手の買取店の一部は提携していませんが、8500社を超える提携業者数を誇ります。
しかも電話ラッシュがなく、査定も1回だけなのに、高額な売却が期待できます。
興味がある方は、下の記事をご覧ください。
3-3 車一括査定カーセンサーの電話ラッシュへの対応
最大の注意点としては、「電話ラッシュ」があることです。
一括査定の申込み時に選択した中古車業者から、実車の査定のためアポ取りの電話がかかってきます。
一斉に電話が鳴りますので、驚くかもしれませんが、各社に応対し、査定の日時が決まってしまえば、電話はかからなくなりますので、冷静に対応しましょう。
- ⑥査定のアポの設定
-
査定のアポの設定方法ですが、各社とも同じ時間帯に査定のアポを設定することをおすすめします。
一度に集まってもらった方が時間の短縮になりますし、業者もライバルいることを意識して査定します。
ただし、同時に5社以上集まると作業が重なって査定しにくいので、数が多い場合は少し時間をずらして2回以上設定すると良いでしょう。
メールでのアポ取りへの対応も基本的には同じ考え方で問題ありません。
中上級者向けの情報
あらかじめ売却目標額が決まっている場合には、業者から電話があった際に、その金額を伝えて、その額を超える見込みがあるかを聞いてみましょう。
業者には、一括査定サイトからユーザーのクルマの基本的な情報が届いていますので、大まかな見積もりがすることができるはずです。
もし、売却目標額に届く見込みがない業者がいれば、出張査定に来てもらっても無駄になりますので、その電話で出張査定を断ることができます。
3-4 出張査定時の対応
各業者が出張査定に来たときの注意点と対処法です。
- ⑦洗車と原状復帰
-
洗車したから査定額が上がるというものではありませんが、人が査定する以上、良い印象を持ってもらうことが重要です。
手間ではありますが、あらかじめ洗車をしておきましょう。
また、クルマと一緒に売却しない附属物やカスタムパーツは外したり、ノーマルに戻したりしておきましょう。 - ⑧査定額は名刺の裏などに書いてもらう
-
査定の結果(査定額)は、口頭で聞いただけではトラブルの基です。
必ず紙に書いてもらいましょう。
名刺の裏側に書いてもらうと、取り違うことがありません。
査定額をもらったら、各社の結果を見て、後ほど連絡すると伝えましょう。
中上級者向けの情報
全社の結果が出た後、結果を業者に連絡する際に、高額査定をした上位1~2社と更なる上積みができないか交渉することができます。
ライバルがいることがわかっているので、最後の一押しが有効な場合があるのです。
交渉力に自信がある方は是非試してみてください。
3-5 車の売却手続
売却することを決めた業者と売却手続を進めることになります。
売却手続での注意点と対処法は次のとおりです。
- ⑨必要な書類をそろえる
-
自動車売却に必要な書類は次のとおりです。
売却手続には、次の書類等が必要となるので、用意しておきましょう。
・自動車検査証
・自賠責保険証明書
・自動車納税証明書(直近のもの)
・実印
・印鑑登録証明書
・リサイクル券の預託証明書
・運転免許証(本人確認のため)
以上が車一括査定カーセンサーを利用する上での注意点と対処法になります。
これを参考にしてもらえれば、スムースに手続きを進められます。
カーセンサーの一括査定サイトの利用はこちらから。
★筆者のコメント
新車の納車待ち。一時に比べれば短くなりましたが、車種によっては相変わらず1年以上。そんな状況では、新車の購入と今乗っているクルマの売却を別々に考えた方がフレキシブルに対応できます。一括査定サイトを利用すれば、最短で数日から10日間程度でクルマが現金に換わります。次のクルマの納車日が近づいてきたら、一括査定サイトの申込みをするといいかもしれません。
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