ロードスター35周年記念車を徹底解説!現役オーナーは買い換えるべき?

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2024年12月25日、マツダはロードスター誕生35周年を記念した特別仕様車「ロードスター35周年記念車」の発売を発表しました。

本記事では、NDロードスターのオーナーである筆者が、ロードスター35周年記念車の魅力を徹底的に解説します。

また、25周年や30周年記念車など過去の周年記念車との比較も行います。

そして、「35周年記念モデルは買いなのか?」を考えてみます。

また、将来の中古車市場での価値予測も踏まえ、長期的な視点で購入するメリットとデメリットを考察します。

2024年12月7日にマツダミュージアムで展示された35周年記念車(実車)を見学した際に撮影した写真もご紹介しています。

購入を検討されている方の参考なれば幸いです。

この記事にはプロモーションが含まれています。

この記事のまとめ

ロードスター35周年記念車の特徴

・ 専用色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」のボディーカラー

・ソフトトップは6MTのみ設定、RFモデルは6MT、6ATいずれも設定あり

・RFモデルには17インチの専用配色ホイール(高輝度塗装)が装備

・ 運転席側ドア開口部には、限定モデルの証としてシリアルナンバーが刻印されたオーナメント

・シートやフロアカーペット、フロアマットにはスポーツタン色が採用され、統一感のある上質な内装

・発売期間:2025年2月上旬から2025年3月3日まで(2025年12月25日予約開始)

・ソフトトップ、RSを合わせて限定1,000台のみ生産

・価格は、標準グレードの約20万円高

歴代周年記念モデルとの比較

ロードスターはこれまでに10周年、20周年、25周年、30周年といった記念モデルが発売

それぞれのモデルは、専用のボディカラーや特別装備が施され、限定台数で販売されることが多かった。

一方、35周年記念車は生産台数1,000台(発売期間も限定)

中古車市場での価値予測

過去の周年記念モデルは、中古車市場で高い価値を持つ傾向あり。

特に限定生産されたモデルは、新車価格を上回るプレミアム価格で取引されることもある。

しかし、35周年記念車は販売台数の制限があるものの、台数が1000台と多いため、将来的な中古車市場での価値は他の周年記念モデルと比較して大きなプレミアムが付く可能性は低いと予想

マツダ創立100周年特別記念車と同様にベースグレードよりも15万円程度高値で取引される可能性あり。

こちらの記事もご覧ください。

目次

1 ロードスター35周年記念車の特徴と主な仕様・価格

ロードスター35周年記念車は、エクステリア、インテリアともに特別な仕立てが施された、まさに大人のためのロードスターです。

その特徴と主な仕様は次のとおりです。

1-1 ロードスター35周年記念車の特徴

ロードスター35周年記念車の特徴は、この写真のとおり、まずはエクステリアカラーでしょう。

ロードスター35周年記念車ソフトトップモデルのフロントビュー

専用外装色のアーティザンレッドと内装色のタンカラーがシックなコーディネートになっています。

まさにワインとチーズの組合せです。

メーカー担当者はこの組み合わせを「デザインのポイントは熟成。ロードスターとして35周年で、ND型としても10周年なので、いま、まさに熟成極まるということ」と表現しています。

ワインもチーズも熟成が大事ですので、納得ですね。

ロードスター35周年記念車ソフトトップモデルのリアビュー

基本的なデザインは、標準モデルと変わりませんが、35周年記念のオーナメントなどところどころにアクセントが与えられています。

ロードスター35周年記念車ソフトトップモデルのフロントビュー

ソフトトップ(6MTのみ)に加えて、RFにも35周年記念車が設定されています。

ロードスター35周年記念車RFモデルのリアビュー

特別装備のタンカラーが目立ちませんが、その分アーティザンレッドに塗られルーフが、高級感をアップさせています。

1-2 ロードスター35周年記念車の主な仕様

主な仕様は価格を除いて標準のNDロードスターと変更はありませんが次のとおりです。

主な仕様ソフトトップモデルRFモデル
形式5BA-ND5RE5BA-NDERE
全長×全幅×全高(mm)3,915 ×1,735×1,2353,915 ×1,735×1,245
エンジン形式SKYACTIV-G 1.5SKYACTIV-G 2.0
最大出力100 kW (136 PS)/7,000 rpm135 kW (184 PS)/7,000 rpm
最大トルク152 Nm (15.5 kgf·m)/4,500 rpm205 Nm (20.9 kgf·m)/4,000 rpm
トランスミッション6速MT6速MT/6速AT
車両重量1,030kg(6速MT)1,100kg(6速MT)
1,130kg(6速AT)
燃費(WLTCモード)16.8km/L(6速MT)15.8km/L(6速MT)
15.2km/L(6速AT)
タイヤサイズ195/50 R16205/45 R17

主要なスペックでは、標準モデルとの違いはありません。

ただし、標準モデルと同様に年次改良で次の点がアップデートされています

・Apple CarPlayのワイヤレス接続に対応

・外板色「ジルコンサンドメタリック」の廃止(35周年記念車には直接関係なし)

1-3 ロードスター35周年記念車の生産台数と発売期間

ロードスター35周年記念車は、過去の10周年や25周年、30周年記念車と比較すると、国内に向けた生産台数が著しく多くなっています

アメリカ、オーストラリア、台湾など諸外国では、各国35台~50台の台数限定販売となっているようですので、日本は恵まれていますね。

一方、販売期間も限定されており、2024年12月25日から2025年3月3日までの注文できるという販売期間限定モデルとなっています

1-4 ロードスター35周年記念車の価格

気になる価格は、次のとおりです。

ソフトトップモデル6MT
35周年記念車3,753,200円
(参考)S Leather Package V Selection3,553,000円
差額200,200円
RFモデル6MT6AT
35周年記念車4,354,900円4,382,400円
(参考)VS4,154,700円4,182,200円
差額200,200円200,200円

ソフトトップモデルは、ベースのグレードである「S Leather Package V Selection」と比較して、200,200円の価格上昇となります。

RFモデルも、ベースグレードの「VS」と比較して、同じく200,200円の価格上昇です。

特別装備を考慮すると、過去の周年記念車と比較しても、妥当な価格差と言えそうです。

むしろ、35周年記念車の価格は、以下の特別装備が含まれていることを考えると、バーゲンプライスと言えるかもしれません。

特別装備予想価格参考
特別塗装色のアーティザン
レッドプレミアムメタリック
66,000円ソウルレッドクリスタル
メタリック:66,000円
専用フロアマット
(スポーツタン)
31,680円プレミアムフロアマット:
31,680円
合計97,680円

アーティザンレッドは、CX-80でも採用されていますが、ソウルレッドクリスタルメタリックと同等の特別専用色になっています。

また、フロアマットは他のグレードでは、ディーラーオプションとなっているため、これらを合わせて約10万円の装備が含まれていると考えて良いでしょう。

そう考えると、35周年記念車とベースグレードの価格差は、約10万円(200,200円-97,680円)となります。

さらに、シリアルナンバー入りのプレートや専用のフロアカーペット、エンボス加工のシートなどが附属していることを考慮すると、やはりバーゲンプライスなのです。

2 ロードスター35周年記念車と標準モデルとの比較

35周年モデルの特別仕様となっているのは、この表のとおりです。

エクステリア

項目内容専用品
ボディカラーアーティザンレッドプレミアムメタリック
幌カラースポーツタン×
運転席側ドア開口部の後方のオーナメント「35th ANNIVERSARY」の文字とともにシリアルナンバー

インテリア

項目内容専用品
シートのヘッドレスト35周年を表すマークがエンボス加工
ステアリングスポーツタンのステッチ
シフトレバー
パーキングレバー
フロアカーペットスポーツタン色
フロアマット
エアコンルーバーの内側アーティザンレッドプレミアムメタリックがあしらわれる

標準モデルと比較しながら見ていきましょう。

2-1 外装色アーティザンレッドの魅力

ロードスター35周年記念車ソフトトップモデルのアーティザンレッドのボンネット

2022年登場のマツダ6の特別仕様車「20th アニバーサリーエディション」で初登場したボディカラーです。

正式な名称は「アーチザンレッドプレミアムメタリック」。

マツダが誇る塗装技術「匠塗(TAKUMINURI)」の一種です。

開発担当者はこのデザインを「最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤」と表現しています。

ソウルレッドとアーティザンレッドの違い
ソウルレッドとアーティザンレッドの比較
画像引用:MAZDA BLOG

確かに、標準モデルで採用されている「ソウルレッドクリスタルメタリック」とは一線を画していますね。

「アーティザン」とは、「職人」(artisan)という意味ですから、開発担当の思いが込められているのでしょう。

このアーティザンレッドは、マツダ6以外にもCX-60以降の「ラージ商品群」で採用されています

2-2スポーツタンの幌

アーティザンレッドと相性の良いスポーツタン色の幌です。

スポーツタン色の幌
35周年記念車で採用されたスポーツタン色の幌

アーティザンレッドに相性の良いカラーですが、特別なものではありません。

2024年から標準モデルでも採用されています。

2024年のロードスターから採用されたスポーツタン色の幌
スポーツタン色の幌は2024年から採用済み

2-3 35周年記念車の専用ホイール

ロードスター35周年記念車には、RFのみ専用のホイールが採用されています。

ソフトトップモデルは、標準モデルと同様の16インチで、「高輝度塗装」のタイプとなっています。

ロードスター35周年記念車のソフトトップモデルのホイール
35周年記念車(ソフトトップモデル)のホイール

このホイールは、標準グレードの「S Leather Packege V Selection」で採用されているものです。

ロードスターSレザーパッケージのソフトトップモデルのホイール
標準グレードのホイール

これを見ても35周年記念車がこのグレードの派生モデルとして開発されたことが分かります。

タイヤも、「ヨコハマ・アドバンスポーツV105」で変化ありません。

一方のRFは、標準モデルと同じ17インチですが、専用の高輝度塗装のものとなっています。

ロードスター35周年記念車のRFモデルのホイール
35周年記念車(RF)のホイール

標準モデルでは、ブラックメタリックのモデル(RSグレード)とブラックメタリックの塗装に切削加工が施されたモデル(SとVSグレード)が採用されています。

ロードスターRFのVSグレードのホイール
ブラックメタリックの塗装に切削加工が施されたVSのホイール

35周年モデルは、このいずれでもなく高輝度塗装のモデルとなっています。

タイヤは「ブリジストン・ポテンザS001」で、標準モデルと変わりません。

2-4 35周年車専用のオーナメントなど

ロードスター35周年記念車の運転席ドア周辺の画像

限定発売の証であるシリアルナンバーが運転席側ドア開口部に装着されたオーナメントに刻印されています。

オーナメントに入ったシリアルナンバー
シリアルナンバー「0000」の入ったオーナメント

シリアルナンバーが入っていると、所有欲がくすぐられますね。

2-5 スポーツタン色のシート

インテリアには、タンカラーを基調とした上質な素材がふんだんに使用されています。

まずは、エクステリアのアーティザンレッドにとてもマッチするスポーツタンのナッパレザーのシート。

ロードスター35周年記念車専用のナッパレザーのシート

タンカラーのシートは、標準モデルでも採用されていますが、35周年のエンブレムが刻印されている点が特別です。

マツダが広く採用しているナッパレザーのシートですが、エンブレムがあるだけで、特別感が高まりますね。

2-6スポーツタン内装の魅力

35周年記念車では、スポーツタン色による内装のコーディネートが細部まで行き届いています。

幌とシートのほかにも、フロアカーペットとフロアマットまでスポーツタン色が採用され一体感が高まっています。

タンカラーに統一化された35周年記念車のインテリア

この徹底したコーディネートは、マツダのデザインに対する情熱を象徴しています。

フロアマットにはヘアライン加工を施した専用プレートが貼付され、特別感があります。

35周年記念のロゴの入ったフラアマット

細かいところながら、ステアリングとシフトレバー、それにパーキングレバーの本革巻きには、スポーツタンのステッチが施されています。

ロードスター35周年記念車のステアリングホイール

細部まで抜かりがありません。

ロードスター35周年記念車のシフトレバーとブレーキレバー

ロードスター35周年記念モデルは、これらの要素が組み合わさり、視覚的にも触覚的にも一体感と統一感あるインテリアとなっています。

2-7ロードスター35周年モデルのその他の特別装備

そのほか、エアコンルーバーの内側には、外装色のアーティザンレッドに近いダークレッドが加飾されています。

アーティザンレッドのエアコンルーバー

このように、ロードスター35周年記園車には、随所に限定車ならではの特別装備が施されています。

3 ロードスター歴代の周年モデルとの比較

次に、ロードスター35周年記念車を歴代の周年記念モデルと比較してみましょう。

ロードスターは、35年の歴史の中で、これまでに4回、周年記念モデルが発売されています。

概要をまとめるとこのようになります。

スクロールできます
周年/発売年ベースモデル特徴販売台数
10周年記念車/
1999年
NB型
1800RS(6MT)
専用色「イノセントブルーマイカ」、専用シート、専用ホイールなど世界限定7,500台
日本国内500台
20周年記念車/
2009年
NC型
幌:RS(6MT)
RHT:VS(6AT)
専用色「クリスタルホワイトパールマイカ」、専用バッジ、専用内装など台数限定なし。
25周年記念車/
2014年
NC型
RS RHT(6AT)
専用色「ソウルレッドプレミアムメタリック」、専用シリアルナンバープレート、専用内装など世界限定1,000台
日本国内25台
30周年記念車/
2019年
ND型
幌:RS(6MT)
RF:RS(6MT)
RF:VS(6AT)
専用色「レーシングオレンジ」、RAYS製鍛造アルミホイール、RECARO製シートなど世界限定3,000台
日本国内249台
(幌:110台、RF:139台)

それぞれのモデルと今回の35周年記念車を比較してみましょう。

3-1 ロードスター10周年記念車との比較

ロードスター誕生10周年記念車は、1999年1月に発売されました。

ロードスター10周年記念車
ロードスター10周年記念車
画像引用:BRING A TRAILER

主な仕様を35周年記念車と比較してみます。

10周年記念車35周年記念車
ベース車1800 RS(6MT)S Leather Package V Selection(6MT)
ベース車(RF)設定なし。VS(6AT)
ボディカラーイノセントブルーマイカアーティザンレッドプレミアムメタリック
ソフトトップブルー系スポーツタン色
ホイール専用ホイールRF:高輝度塗装の17インチアルミホイール
オーナメントフロントフェンダーにシリアルナンバーを記したオーナメントを装着運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに「35th ANNIVERSARY」の文字とともにシリアルナンバー
シリアルナンバーオーナメントに刻印運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに刻印
内装色黒を基調としながら、外板色とコーディネートしたブルーを組合せたツートーンスポーツタン色で統一した内装
シート中央部にブルーのスエード調素材、両サイドとヘッドレストに黒い本革スポーツタン色のナッパレザーシートに35周年マークのエンボス加工
装備・アクセサリー・ナルディ社製本革巻ステアリング
・専用シフトノブ
・ツートーンメーター外周にクロームメッキリング装着
・センターコンソールパネルにカーボンファイバー調素材
・専用イグニッションキーを採用
・フロアカーペットとフロアマットがスポーツタン色の専用品
・ステアリング、シフトレバー、パーキングレバーにスポーツタンのステッチ入り。
エンジンピストンなど一部の部品に、重量に注目して厳選したものを組み込んでおり、吹け上がり・伸び・レスポンスの良さを最大限に追求ベースグレードと同じ。
国内向け生産数500台ソフトトップとRFを合わせて
1000台
海外向け含む生産数7000台不明
6MT2,483,000円3,753,200円/ソフトトップ
4,354,900円/RF
6AT設定なし/ソフトトップ
4,382,400円/RF
ベース価格(6MT)2,295,000円3,553,000円/ソフトトップ
4,154,700円/RF
ベース価格(6AT)設定なし/ソフトトップ
4,182,200円/RF
差額178,000円200,200円
その他オーナー認定証並びにオリジナルリストウォッチなどを含む10周年記念ギフトセットを成約者に贈呈推薦ショップオプション:35周年記念車の専用外板色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」に合わせたセレクティブキーシェル

10周年記念車は、初代ロードスターの成功を祝うモデルです。

専用の「イノセントブルーマイカ」というボディカラーが採用され、インテリアの装備にも専用色が与えられました。

さらに、エンジンにまで手が入れられ、専用チューニングが施されています。

メーカーの開発担当者のロードスターへの熱い思いが現れた力作と言えるでしょう。

一方の35周年モデルは、熟成されたワインのようなアーティザンレッドに象徴されるように、より洗練されたモデルになっています。

35周年記念車は、10周年記念モデルと比較すると、デザイン的にも技術的にも成熟した、まさに大人のためのロードスターと言えそうです。

3-2 ロードスター20周年記念車との比較

ロードスター20周年記念車は、2009年7月に発売されました。

ロードスター20周年モデル
ロードスター20周年記念車
画像引用:MAZDA NEWSROOM

主な仕様は次のとおりです。

20周年記念車35周年記念車
ベース車RS(6MT)S Leather Package V Selection(6MT)
ベース車(RF)VS RHT(6AT)VS(6AT)
ボディカラークリスタルホワイトパールマイカアーティザンレッドプレミアムメタリック
ソフトトップブラックのクロス製ソフトトップ(ガラス製リアウインドー付)スポーツタン色
ホイール17インチアルミホイール(RHTのみ)RF:高輝度塗装の17インチアルミホイール
オーナメント左右のフェンダーに20周年記念専用オーナメントを貼付運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに「35th ANNIVERSARY」の文字とともにシリアルナンバー
シリアルナンバー設定なし。運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに刻印
エクステリア(その他)専用のフロントフォグランプとフォグランプベゼル
内装色レッドとブラックスポーツタン色で統一した内装
シートブラックトレッドのRECARO社製バケットシートスポーツタン色のナッパレザーシートに35周年マークのエンボス加工
装備・アクセサリー・シートヒーター(ソフトトップモデルのみ)
・ソフトパッド(ソフトトップモデルのみ)
・フロアカーペットとフロアマットがスポーツタン色の専用品
・ステアリング、シフトレバー、パーキングレバーにスポーツタンのステッチ入り。
エンジンベースグレードと同じ。ベースグレードと同じ。
国内向け生産数限定なし。ソフトトップとRFを合わせて
1000台
海外向け含む生産数限定なし。不明
6MT2,860,000円3,753,200円/ソフトトップ
4,354,900円/RF
6AT3,110,000円設定なし/ソフトトップ
4,382,400円/RF
ベース価格(6MT)2,600,000円(RS)3,553,000円/ソフトトップ
4,154,700円/RF
ベース価格(6AT)2,950,000円(VS RHT)設定なし/ソフトトップ
4,182,200円/RF
差額26万円(MT)
16万円(AT)
200,200円

20周年記念車は、ソフトトップモデルの「RS」(6MT車)とパワーリトラクタブルハードトップ(RHT)モデルの「VS RHT」(6AT車)をベースに、特別装備が施されたモデルです。

ブラックレッドのRECAROシートやクリスタルホワイトのボディカラーが与えられました。

一方では、特別装備の数は少なく、他のグレードで採用済みの装備を追加したものが多くなっています。

台数限定の有無の違いはありますが、装備の設け方などは、35周年記念車に近いものがあります。

しかし、35周年記念車には専用装備が設定されていますから、この点では20周年モデルとは異なりますね。

3-3 ロードスター25周年記念車との比較

ロードスター25周年記念モデルは、2014年に発売されました。

ロードスター25周年記念車
ロードスター25周年記念車
画像引用:マツダアンフィニ横浜西

主な仕様は次のとおりです。

25周年記念車35周年記念車
ベース車RS RHT(6MT)S Leather Package V Selection(6MT)
ベース車(RF)設定なし。VS(6AT)
ボディカラーソウルレッドプレミアムメタリックアーティザンレッドプレミアムメタリック
ソフトトップ設定なし。スポーツタン色
ホイールダークガンメタリック塗装RF:高輝度塗装の17インチアルミホイール
オーナメント専用オーナメント(25th Anniversaryエンブレム、シリアルナンバー付)運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに「35th ANNIVERSARY」の文字とともにシリアルナンバー
シリアルナンバーオーナメントに刻印運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに刻印
エクステリア(その他)専用のフロントコンビネーションランプベゼル
内装色インパネデコレーションパネル(手塗りレッド加飾)スポーツタン色で統一した内装
シートオフホワイトレザーシートスポーツタン色のナッパレザーシートに35周年マークのエンボス加工
装備・アクセサリー・ドアトリム(25th Anniversaryロゴ付、レッドステッチ)
・専用シートバックガーニッシュ
・専用ステンレススカッフプレート(25th Anniversaryロゴ付)
・ステアリング本革巻、シフトブーツ、パーキングブレーキレバー、アームレスト(レッドステッチ)
サテンクローム仕上げのメーターリング、エアコンベゼルリング、インナードアハンドル
・フロアカーペットとフロアマットがスポーツタン色の専用品
・ステアリング、シフトレバー、パーキングレバーにスポーツタンのステッチ入り。
エンジンベストバランスを求めて厳選したピストン、コネクションロッド、フライホイールベースグレードと同じ。
国内向け生産数25台ソフトトップとRFを合わせて
1000台
海外向け含む生産数1000台不明
6MT3,250,000円3,753,200円/ソフトトップ
4,354,900円/RF
6AT設定なし/ソフトトップ
4,382,400円/RF
ベース価格(6MT)2,959,200円(RS)3,553,000円/ソフトトップ
4,154,700円/RF
ベース価格(6AT)設定なし/ソフトトップ
4,182,200円/RF
差額309,200円200,200円

25周年記念車は、世界限定1,000台、日本国内ではわずか25台のみ販売されました

このモデルで採用されたソウルレッドプレミアムメタリックは、その後、NDロードスターのメインのカラーとなりました。

NC型としては、オフホワイトのレザーシートとの組合せも含めて、かなりレアのものです。

エンジンにも手が入れられ、レスポンスや吹け上がりを向上させる特別なチューニングが施されている点にも特徴があります。

3-4 ロードスター30周年記念車との比較

直近の周年記念車は、2019年に発売されました。

ロードスター30周年記念車
ロードスター30周年記念車

ロードスター30週記念車のスペックは、以下のとおりです。

30周年記念車35周年記念車
ベース車RS(6MT)S Leather Package V Selection(6MT)
ベース車(RF)RS(MT車)、VS(AT車)VS(6AT)
ボディカラーレーシングオレンジアーティザンレッドプレミアムメタリック
ソフトトップブラックスポーツタン色
ホイールRAYS社製鍛造アルミホイール(30TH ANNIVERSARY 刻印入り)RF:高輝度塗装の17インチアルミホイール
オーナメント運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに「30th ANNIVERSARY」の文字とともにシリアルナンバー運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに「35th ANNIVERSARY」の文字とともにシリアルナンバー
シリアルナンバー運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに刻印運転席側ドア開口部の後方のオーナメントに刻印
エクステリア(その他)Brembo社製フロントブレーキキャリパー(オレンジ塗装)
NISSIN社製*3リアブレーキキャリパー(オレンジ塗装)
 BILSTEIN社製ダンパー(MT車のみ)
内装色レンジをアクセントとしたカラーコーディネートスポーツタン色で統一した内装
シートRECARO社製シート(オレンジステッチ入り)スポーツタン色のナッパレザーシートに35周年マークのエンボス加工
装備・アクセサリー・オレンジをアクセントとしたカラーコーディネート(ブレーキキャリパー、シート、エアコンルーバーベゼル、 ドアトリム、インパネデコレーションパネル、シフトレバー、パーキングブレーキレバー など)
・アルカンターラをドアトリムやインパネ、シート表皮に採用
・フロアカーペットとフロアマットがスポーツタン色の専用品
・ステアリング、シフトレバー、パーキングレバーにスポーツタンのステッチ入り。
エンジンベースグレードと同じ。ベースグレードと同じ。
国内向け生産数ソフトトップ110台
RF139台
ソフトトップとRFを合わせて
1000台
海外向け含む生産数3000台不明
6MT3,682,800円/ソフトトップ
4,303,800円/RF
3,753,200円/ソフトトップ
4,354,900円/RF
6AT4,260,600円/RF設定なし/ソフトトップ
4,382,400円/RF
ベース価格(6MT)3,256,200円/ソフトトップ
3,812,400円/RF
3,553,000円/ソフトトップ
4,154,700円/RF
ベース価格(6AT)3,677,400円/RF設定なし/ソフトトップ
4,182,200円/RF
差額426,000円/ソフトトップ
491,400円/RF6MT
583,200円/RF 6AT
200,200円
30周年記念モデルインテリア
ロードスター30周年記念車の専用レカロシート

直近の周年記念モデルである30周年記念車は、世界限定3,000台、日本国内では259台のみ販売されました。

専用色「レーシングオレンジ」のボディカラーを纏い、RAYS社製鍛造アルミホイールやRECARO社製シート、Brembo社製フロントブレーキキャリパーなど、豪華な特別装備が特徴です。

このため、価格も高めの設定となっており、ベースモデルよりも40~50万円程度高い価格設定となっていました。

30周年記念車は、RSグレードの上のグレードとして設定されていますので、35周年記念車とは性格が異なりますね。

4 周年記念車の中古車市場での価値

マツダ・ロードスターの周年記念車は、特別なデザインや装備が施されています。

特に限定生産モデルは、中古車市場で標準モデルよりも高い価値を持つ傾向があります。

以下に、歴代モデルの中古車価格と、35周年記念車の中古車価格予想について説明します。

4-1 歴代モデルの中古車価格

ロードスターの歴代周年モデルは、その希少性や状態により中古車価格が変動します。

特に限定生産された記念車は、高値で取引されることが一般的です。

10周年と25周年記念車については、市場で流通する個体が極端に少なく、どの程度の価格になるかは、出てくる個体の状態によって大きく左右されます。

また、生産数に制限がなかった20周年記念車も、中古車市場の流通量が少なく、市場価値の評価が難しい状況です。

これらのモデルは、既に発売から15年以上経過していますので、ベース車両と比較してどの程度の高値が付くのか評価が難しい面があります。

一方で、2019年に発売された30周年記念車は、国内で259台のみの販売でしたが、比較的最近に発売されたため、中古車市場で数台が売りに出されています。

価格は、400万円から500万円前後で、新車価格を1~2割上回るプレミア価格となっています。

画像引用:カーセンサー

4-2 35周年記念車の中古車価格(予想)

ロードスター35周年記念車は、将来、中古車市場で高値が付くのでしょうか。

これまで4回発売されたロードスターの周年車では、市場にサンプルが少なく、参考にならない面がありました。

そこで、2020年に発売されたマツダ創立100周年を記念する「100周年特別記念車」を参考にして考えてみます。

マツダ創立100周年を記念して発売されたロードスター100周年記念車
マツダ100周年特別記念車

創立100周年特別記念車は、CX-5なども含め、全部で9車種発売されています。

その中には、ロードスターとロードスターRFもありました。

ロードスターとRFの創立100周年特別記念車の概要はこのとおりです。

発売日2020年7月1日
ベースグレードソフトトップモデル:S Leather Package
RFモデル:VS
車体色スノーフレイクホワイトパールマイカ
主な装備ダークチェリーのソフトトップ(ソフトトップモデルのみ)
フロアマット(創立100周年記念バッジ付き)
バーガンディのフロアカーペット
フロントフェンダー部に創立100周年記念バッジ
 ヘッドレストに創立100周年スペシャルロゴ刻印
センターホイールキャップに創立100周年スペシャルロゴ
100周年専用化粧箱入りのキーフォブ 
発売台数限定生産(2021年3月末までの期間限定販売) 
販売価格(ソフトトップモデル)6速MT 3,279,100円
6速AT 3,394,600円
販売価格(RFモデル)6速MT 3,845,600円
6速AT 3,873,100円 
(参考・標準モデル)
販売価格(ソフトトップモデル)
6速MT: 3,169,100円
6速AT: 3,284,600円
(参考・標準モデル)
販売価格(RFモデル)
6速MT: 3,735,600円
6速AT: 3,763,100円
価格差(ソフトトップ・RF共通)+110,000円

創立100周年特別記念車には、このように豪華な装備が施されています。

特に、ボディカラーの「スノーフレイクホワイトパールマイカ」は、有料色で約3万円相当です。

また、フロアマットも同様に約3万円ですから、その両方が附属して、標準モデルとの差額が11万円ということなので、実質的な価格差は、約5万円と考えて良いでしょう。

ロードスター100周年記念車のフロアマット
マツダ100周年特別記念車のフロアマットのエンブレム

35周年記念車との共通点も多いです。

両モデルともに、フロアカーペットが専用色になっており、記念のロゴやバッチが各所にちりばめられています。

ロードスター100周年記念車のインテリア
マツダ100周年特別記念車のインテリア

また、期間限定発売という形も同じです。

このため、35周年記念車の中古車市場での価値を考えるに当たっては、参考になりそうです。

そこで、中古車市場の中で、ロードスターの創立100周年特別記念車と同年式のベース車両の価格の差額を調べてみました。

その結果がこれです。

中古車市場の中でロードスターの創立100周年記念車と同年式のベース車両の価格の差額の散布図
カーセンサー掲載の中古車から約30台のロードスター100周年記念車とベースモデル約20台の中古車データを比較

この分析から、創立100周年車の中古車価格は、同じ年式のベース車両の中古車価格より20万円ほど高いことが分かりました。

価格の実質的な差額が約5万円でしたので、ードスターの創立100周年特別記念車は、標準モデルよりも15万円ほど高く取引されていると考えられるでしょう。

このことから、35周年記念車は、発売から約4年後には、ベースモデルよりも15~20万円程度高い価格で取引される可能性があると考えられるかもしれません。

5 ロードスター35周年記念車に買い換えるべきか

ロードスター35周年記念車は、特別なカラーと装備が魅力のモデルです。

しかし、購入を検討する際には、以下のメリットとデメリットをしっかりと理解しておいたほうが良いでしょう。

メリットデメリット
希少性: 販売期間が限定されているため、他のモデルに比べて市場に出回る台数が少なく、希少性があります。

特別感のあるデザイン: アーティザンレッドのボディカラーとスポーツタン色の組み合わせは、他のモデルとは一線を画す、特別なデザインです。

将来的な価値: 中古車市場において、標準モデルよりも高値で取引される可能性があります。
割高な価格: 標準モデルよりも割高なため、経済的な負担が大きくなります。

内装のメンテナンス: スポーツタン色のシートやカーペットは、汚れが目立ちやすく、定期的なメンテナンスが必要になるかもしれません。

希少性の希薄化: アーティザンレッドのボディカラーは、他の車種(例えばCX-80)にも採用されているため、将来、ロードスターの標準モデルでも採用され、希少性が薄れる可能性があります。
ロードスター35周年記念車RFのサイドビュー

35周年記念車の購入を検討するなら、このメリットとデメリットを踏まえ、次のポイントをおさえておきたいところです。

購入を検討する際のポイント

・希少性を重視するか、それとも価格を重視するか。

・特別なデザインに惹かれるか、それとも標準モデルのデザインでも十分か。

・長期的な視点で考えて、リセールの価値を考慮するか。

もし、中古車として35周年記念車を買う場合には、必ず実車を確認して、可能であれば試乗した上で判断されることをおすすめします。

ロードスター35周年記念車のリアの画像

そして、ロードスターのオーナーとしては、正直、買い換えるか迷うところです。

結局はデザインで判断することになるのでしょうけど、この記事を書いてもまだ悩みは尽きません。

筆者は、NDロードスターRFを購入するためにそれまで乗っていたフォルクスワーゲン・ティグアンを売って原資を作りました。その時に使ったのが「ユーカーパック」です。

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6 ロードスター35周年記念車のまとめ

マツダ・ロードスター誕生35周年車は、エクステリアとインテリアに特別なデザインが施され、ロードスターの魅力をさらに引き立てています。

ロードスター35周年記念車の特徴

・ 専用色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」のボディーカラー

・ソフトトップは6MTのみ設定、RFモデルは6MT、6ATいずれも設定あり

・RFモデルには17インチの専用配色ホイール(高輝度塗装)が装備

・ 運転席側ドア開口部には、限定モデルの証としてシリアルナンバーが刻印されたオーナメント

・シートやフロアカーペット、フロアマットにはスポーツタン色が採用され、統一感のある上質な内装

・発売期間:2025年2月上旬から2025年3月3日まで(2025年12月25日予約開始)

・ソフトトップ、RSを合わせて限定1,000台のみ生産

・価格は、標準グレードの約20万円高

歴代周年記念モデルとの比較

ロードスターはこれまでに10周年、20周年、25周年、30周年といった記念モデルが発売

それぞれのモデルは、専用のボディカラーや特別装備が施され、限定台数で販売されることが多かった。

一方、35周年記念車は生産台数1,000台(発売期間も限定)

中古車市場での価値予測

過去の周年記念モデルは、中古車市場で高い価値を持つ傾向あり。

特に限定生産されたモデルは、新車価格を上回るプレミアム価格で取引されることもある。

しかし、35周年記念車は販売台数の制限があるものの、台数が1000台と多いため、将来的な中古車市場での価値は他の周年記念モデルと比較して大きなプレミアムが付く可能性は低いと予想

マツダ創立100周年特別記念車と同様にベースグレードよりも15万円程度高値で取引される可能性あり。

以上です。この記事は、ロードスター35周年記念車に興味を持っている方の参考になれば幸いです。

ロードスター35周年記念車の画像を背景に「ロードスタ35周年記念車徹底解説」と表示した画像

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