一時よりも改善されたとはいえ、新車の納期待ちが長くなっています。
新車の注文時に納車時期がはっきりしないことも多いでしょう。
そんな時だからこそ、今乗っている愛車は、ディーラー下取りに出すのが無難と思っていませんか?
確かに、ディーラー下取りは手間がかかりません。
でも、高額に愛車を売却するには、中古車買取店の方が有利です。
今回は、中古車市場を深掘りして研究しているブロガーがディーラー下取りと中古車買取店を比較します。
それぞれのメリットとデメリットを明らかにして、高額に売却するための方法をご紹介します。
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この記事のまとめ
- ディーラー下取りと中古車買取店への売却を比較すると次の結論となる。
- ディーラー下取り=「手間かからない」優先
- 買取店への売却=「高額売却」優先
- 売却額に差が出るのは、中古車買取店がディーラーの下取り査定額に上乗せして買い取るところに存在理由があるから。
- 愛車を一番高くに売却できる買取店はプロであってもわからない。
- でも、一括査定サイトを利用すれば、査定した業者の中で一番高い価格を付けた業者に売却することが可能
- ただし、一括査定サイトでは、電話ラッシュなど注意点がある。
- 一括査定サイトの中では、提携業者数の多い「カーセンサー」がおすすめ
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1 ディーラー下取りと中古車買取店への売却のメリット・デメリット
ディーラー下取りとは、ディーラーでクルマを購入する際、今乗っているクルマを買い取ってもらい、その代金を購入するクルマの支払に充ててもらうことです。
新車に乗り換えるユーザーが一般的に利用しているクルマの売却方法です。
一方、中古車買取店への売却とは、中古車を買い取ってくれる中古車業者へ今乗っているクルマを売却することです。
売却を新しいクルマの購入とは別に行うことになります。
ビックモーター、ガリバー、ネクステージが典型的な業者です。
このような中古車買取店にクルマを売却するのも、一般的になってきました。
1-1 ディーラー下取りと中古車買取店への売却のメリット比較
- 手間がほとんどかからない。
- 新車の値引きのネタになる。
- 新車の納車までの間、必要なら代車を出してくれる。
- 納車までに相場が変動しても査定額が下がらない。
- 下取りよりも高い金額で買い取ってくれることが多い。
- 出張査定に来てくれる。
- 後付けのオプションも評価してくれる。
- 面倒な売却の手続きを代行してくれる。
ディーラー下取りでは、新車の購入と一緒に下取りの手続が進みますので、ユーザーの手間がかかりません。
それに、下取り査定額が低くても、その分新車の値引きを増やしてくれる場合もあります。
また、トヨタのように新車の納車が半年や1年先になる場合でも、下取り査定額を維持してくれることもあるでしょう。
他にも、代車を出してくれたり、ユーザーに融通を利かせてくれたりすることも多いです。
一方、中古車買取店を利用するメリットは売却額が高くなることに尽きます。
一般的に買取店への売却額は、ディーラーの下取り額を上回ります。
したがって、メリットを比較するとこうなります。
ディーラー下取り=「手間かからない」優先
買い取店への売却=「高額売却」優先
1-2 ディーラー下取りと中古車買取店の買取のデメリット
次に、デメリットについてもまとめます。
- 査定額が低くなりがち。
- 異なるメーカーのクルマの場合は特に低額な査定になる。
- 後付けのオプションを評価してくれない。
- 査定料金を請求される場合がある。
- 買取店を選ぶ必要がある。
- 買い換えるクルマの納車日に合わせて売却日を調整する必要がある。
- 新たなクルマの購入と別に売却するので手間がかかる。
- 買取店によって当たり外れがある。
ディーラー下取りのデメリットは査定額の低さに尽きます。
昨今、一部のディーラーでは下取り車の査定額を納車の時まで維持してくれる下取り価格保証をしています。
納車が1年以上先になっても査定額を維持してくれるということを心強く思っているユーザーもいるかもしれません。
しかし、ディーラー側は、1年間の相場変動も見越して、下取り額を査定します。
つまり、1年後の納車時には下取り車の価値が下がっても、自社の儲けが確保できるような査定額を最初から設定しているのです。
一見、親切なようですが、冷静に考えることも必要ですね。
一方、買取店のデメリットは、業者の選定から売却完了まで自分で手配する必要がある点です。
できるだけ高額な買取額を求めるなら、多くの買取店に査定してもらう必要があるので、その分、手間はかかります。
さらに、売却時期を新たなクルマの納車時期と合わせるため、スケジュールの調整をする必要も出てきます。
高額に売却するためには、手間がどうしてもかかってしまうのです。
納車待ちが長期化しているみたいだけど、どのディーラーでも下取り額を納車日まで保証してくれるの?
メーカーということならトヨタだけだと思うよ。そのほかのメーカーでもディーラーの判断で保証しているところもあるようだね。多くのディーラーでは、価格相場の下落やユーザーによる事故のリスクがあるから、下取り額の保証は難しいんだ。だから、今は、新車の購入と下取り車の引き取りを分けて進めるディーラーも増えている。中古車買取店への売却を考えるチャンスとも言えそうだね。
2 ディーラー下取りと中古車買取で売却額に差が出る理由
売却額に差が生じる理由を整理します。
ディーラー下取りの査定額が高くならないのは、次の理由です。
- 下取り(中古車の買取り)が本来業務ではないから
- 構造的に高額にならないから
- ライバルがいないから
さらに、新車の納車待ちが常態化している現在は、かなり先の納車日まで下取り額を保証しなければならないという事情もあります。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
中古車買取店は、中古車を仕入れてから、転売又は自社で販売するまでのスピードをアップさせて経費を削っています。
しかも、常に競争環境に身を置いていますので、査定額はディーラー下取り額よりも大抵は高額になります。
中古車買取店は、ディーラーの下取り査定額に上乗せして買い取るところに存在理由があるともいえるのです。
3 愛車を高額に売却できる方法
3-1 愛車をもっとも高額で売却できる買取店とは
ビックモーター、ガリバー、ネクステージ、アップル、ラビットなど中古車買取店は数多くあります。
この中で、愛車をもっとも高額に売却できる業者はどこでしょうか。
この問いには、どんなに中古車業界に詳しい専門家でも答えることができないでしょう。
それは、中古車買取店が、次のような様々な要素を計算に入れて、査定額をその都度算出しているからです。
- クルマの車種、年式、走行距離、車体色、状態など
- オートオークションでの取引相場
- 自社在庫にした場合の売却の見込み
- その地域での競合他社の動向
- 現在の業績や自店の成績
このように、一点モノで、しかも時価で価格が決まっている中古車は、実際に査定してみなければ価格を算出することができません。
したがって、どの業者が最も高く買い取るかを一般論として答えることが不可能なのです。
3-2愛車をもっとも高額に売却できる中古車買取店を探す方法
どのようにすれば、愛車を高く売却できる業者を探すことができるでしょうか。
それは、絵画や骨とう品のオークションと同様に、多くのバイヤーに競ってもらうことです。
その時、その地域でそのクルマにいくらの査定額を付けるかは実際に査定してもらわないとわかりません。
各社に実車を査定を依頼し、競い合ってもらうことが高額に売却できる有効な方法になるわけです。
このため、一括査定サイトが利用されています。
一括査定サイトに申し込むと、ユーザーが売ろうとするクルマを仕入れたい複数の中古車業者が地域の中からピックアップされます。
各社がユーザーのクルマを実際に査定して、もっとも高い査定額を付けた業者に売却することができるのです。
筆者も過去に一括査定サイトを利用して、10年落ちのフォルクスワーゲン・ゴルフトゥーランを売却したことがあります。
ディーラー下取りの査定額は、10万キロ近く走っていたとはいえ、わずか10万2千円でした。
フォルクスワーゲンの正規ディーラーでの査定額でしたので、正直残念な結果です。
しかし、一括査定サービスを利用したところ、8社ほどが査定して最高額は30万5千円になりました。
その差額は、20万3千円です。
差額が大きかったので、ディーラー下取りをキャンセルし、その査定額を付けた中古車販売店に売却しました。
一括査定サイトについての詳細はこちらの記事でもご確認いただけます。
3-3 中古車売却の一括査定サイトの選び方
一括査定サイトは、主なものでも、カーセンサー、MOTA車買取、ズバット、カービュー、ナビクルと5サイトあります。
では、これらのサイトの中でどのサイトを利用すればよいのでしょうか。
筆者は、カーセンサーをオススメします。
その理由は、次の表を見てもらえばご理解いただけると思います。
サイト名 | 提携業者数 | 主な買取店の提携状況 |
---|---|---|
カーセンサー | 700社以上 | 主な買取店と提携 |
MOTA車買取 | 500社以上 | ビッグモーター、オートバッスクなどが未提携 |
ズバット | 300社以上 | トヨタのクルマ買取(旧T-UP)が未提携 |
カービュー | 300社以上 | トヨタのクルマ買取(旧T-UP)が未提携 |
ナビクル | 160社以上 | オートバックス、ラビット、ユーポスなどが未提携 |
カーセンサーの提携業者数がダントツです。
しかも、提携業者の中には、買取店大手のビックモーター、ガリバー、ネクステージ、トヨタのクルマ買取(旧T-UP)の4社が入っています。
その4社以外にも、ラビット、アップル、ユーポス、オートバックスカーズなど中堅の業者も漏れがありません。
買取業者は全国に散っていますので、提携業者数少ないと、地域によっては複数の業者に査定を依頼できない恐れがあるのです。
査定を依頼する業者数は多い方が高額な査定額の業者を見つけやすいですので、この点は大変重要です。
カーセンサーの一括査定
3-4 中古車売却の一括査定サイトを利用する場合の注意点について
一括査定サイトを利用する場合に、あらかじめ注意しておくべき点があります。
これらは一括査定サイトのデメリットとも言えますが、対処法を知っておけば避けられるものあります。
次の4点です。
一括査定サイトを利用の際の注意点① 電話ラッシュ
- 注意点
-
一括査定際に申し込むと査定を希望する多くの中古車買取店から電話が一斉に掛かります(「電話ラッシュ」といいます)。
多くの業者に査定を依頼しますので、それらの業者と関わることは避けられません。
業者は、ユーザーと査定のアポを取るため、先を争うように電話をかけてくるわけです。
この電話ラッシュにひと通り対応するまで電話は鳴りやみません。 - 対応法
-
〇数を減らす。
査定を依頼する業者の数は選べますので、業者数を減らせばその分だけ電話も減るわけです。
ただし、より高額な査定額を求めるなら業者数は多い方が良いので、痛しかゆしの面があります。
〇メール対応を希望する。
ご紹介しているカーセンサーであれば、メールでの連絡を希望できます。
あくまでも「希望」という扱いですので、電話が全くなくなるわけではありません。
しかし、メールで応対できる業者があれば、電話ラッシュの負担は軽減されます。〇オークションを希望する。
カーセンサーであれば、業者によるオークション形式の売却方法も選択できます。この方法であれば、業者から直接電話はかかりません。電話はオークション担当者からのみになります。
一括査定サイトを利用の際の注意点② 査定時間が長い
- 注意点
-
査定を依頼する業者の数は、3社から10社程度が一般的です。
1社が査定するのに30分程度はかかりますので、10社だと300分(5時間!)もかかります。 - 対応法
-
複数の業者を一緒に集めて一斉に査定をしてもらえば、時間を節約できます。
とはいえ、一緒に集めるのは3~5社が限度です。
それ以上の業者に査定を依頼するときは、一緒に集める回数を2回にして査定してもらえば問題ありません。
一括査定サイトを利用の際の注意点② 個人情報が業者に伝わる
- 注意点
-
一括査定サイトでは、査定を依頼する業者へユーザーの個人情報が伝わります。
ユーザーのクルマを実車査定するわけですから、これは避けられません。 - 対応法
-
信用できるサイトを利用する。
おすすめしているカーセンサーは、業界の最大手です。
株式会社リクルートが運営していますので、中小業者よりも安心感があります。
筆者も利用しましたが、特にトラブルはありませんでした。
このように注意すべき点を押さえておけば、一括査定サイトを利用して失敗することはありません。
筆者は、カーセンサーを利用して愛車を売却しましたが、もしディーラー下取りの査定額と比較して満足できる額に届かなければ、売却しなくても問題ありません。
その場合でも料金は全くかかりませんので、損はないかと思います。
この記事のまとめ
- ディーラー下取りと中古車買取店への売却を比較すると次の結論となる。
- ディーラー下取り=「手間かからない」優先
- 買取店への売却=「高額売却」優先
- 売却額に差が出るのは、中古車買取店がディーラーの下取り査定額に上乗せして買い取るところに存在理由があるから。
- 愛車を一番高く高額に売却できる買取店はプロであってもわからない。
- でも、一括査定サイトを利用すれば、査定した業者の中で一番高い価格を付けた業者に売却することが可能
- ただし、一括査定サイトでは、電話ラッシュなど注意点がある。
- 一括査定サイトの中では、提携業者数の多い「カーセンサー」がおすすめ
★筆者コメント
筆者が初めてカーセンサーを利用した時にはちょっとドキドキしました。上に書いたように電話ラッシュや個人情報の流出に不安があったからです。ただ、実際に利用してみると、準備さえしておけばそれほどストレスに感じることはなく、スムーズに売却が進みました。売却が終わった後にセールスのメールや電話が頻繁に来るかと思いましたが、杞憂に過ぎませんでした。気になる方は、ぜひ利用してみてください。
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