ロードスターに興味はあるけど、「大金を出して買うのはちょっと不安…」と思っていませんか?
その気持ち、NDロードスターのオーナである筆者にもよくわかります。
ロードスターはその魅力的なデザインと運転の楽しさから、多くの人に愛されていますが、実用性の面では魅力的とは言えません。実際、購入をやめたほうがいい場合もあります。
今回は、NDロードスターの現役オーナーとして、購入後に後悔しがちな9つのパターンをまとめました。
購入を迷っている方は、これを参考にして自分に当てはまらないかを確認してから、購入を検討してみてください。
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1 ロードスターってどんなクルマ?
1-1 ロードスターとは?
「ロードスター」とは、もともと幌付き馬車を指す言葉です。しかし、現在では、スポーツ性に重点を置いたオープンカーで、2人乗りのクルマのことを指す場合が多いです。
マツダ・ロードスター以外でも、日産フェアレディZロードスター、BMW・Z4、テスラー・ロードスターなど、さまざまなメーカーが製造しています。
本記事では、マツダ・ロードスターについて取り上げます。
マツダ・ロードスターは、1989年に初代モデル(NA)が発売されて以来、NB、NC、NDと進化し続け、世界中で愛されている軽量スポーツカーです。
マツダ・ロードスターの最大の特徴は、「人馬一体」のドライビングフィール。エンジンは前方に配置され、後輪を駆動するFRレイアウトを採用し、楽しさあふれた運転ができます。
1-2 筆者のNDロードスター
筆者が所有するのは、NDロードスターRFのVSテラコッタセレクション(MT)です。
このモデルは電動ハードトップを備え、クーペのようなスタイリッシュな外観と、オープンカーの爽快感を両立しているのが特徴です。
2023年式で、プラチナクオーツメタリックの車体色とテラコッタのシートカラーが自慢です。
(2024年モデルで、どちらもカタログ落ちになってしまいました。。。)
ロードスターの魅力は、単なる移動手段を超え、ドライバーに最高にハッピーな体験を提供してくれるところです。
しかし、その一方で、日常の利便性が犠牲になる側面も持ち合わせています。次のセクションでは、そんなロードスターの購入を後悔する理由について詳しく見ていきます。
2 こんな人はロードスターやめとけ
ロードスターは魅力的なスポーツカーですが、全ての人におすすめできるクルマとは言えません。特に、以下の項目のどれかに当てはまる方は、購入を考え直したほうが良いかもしれません。
ここでは、9つの「やめとけ」ポイントを順に紹介します。
2-1 クルマをデートに使いたい人
ロードスターはデート向きの車ではありません。その理由は以下のとおりです。
- タイトな室内
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ロードスターの室内は非常に狭く、特に運転席と助手席の間隔は軽自動車並みの近さです。このため、快適な空間とは言えません。2人の間が近すぎて、気を遣い合ってしまうことも考えられます(これがむしろ良いという方なら、もちろんOKです。)。
- 騒がしい車内
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ドライバーにとっては、間近に聴こえるエンジン音は最高ですが、音量が大きく、ロードノイズも目立つため、静かに会話を楽しむことが難しい場合があります。
- オープンでの日差しと風
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オープンにすると紫外線が直接車内に入るため、日焼けを気にする方に嫌がられることが多いです。もちろん、そこが魅力なのですが、同乗者に共感を得られるかは微妙です。また、風の巻き込みはほとんどありませんが、スピードが上がると、かなりの風量ですので、同乗者が不快に感じることもあります。
ロードスターを好きになってくれる同乗者ならこの問題はクリアです。むしろ、そういう方となら、是非、一緒に乗りたいクルマですね。
2-2 アウトドアが趣味の人
アウトドア活動が好きな人には、ロードスターは不向きです。以下の点がその理由です。
- トランクの容量不足
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NDロードスターのトランクルームの容量は、130L(RFは127L)です。このため、キャンプ道具やスノーボード、スキー、釣り竿などのアウトドア用品を積むスペースがほとんどありません。ただし、1人乗車であれば、助手席のフットルームとシートの上が使えますので、ソロキャンプなら対応できるでしょう。
- キャリアの装着不可
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ルーフにキャリアを付けることができないため、大きな荷物を運ぶのが困難です。このため車外の積載性は期待できません。トランクの上に設置する「トランクキャリア」が市販されてはいますが、高価な上に使い勝手が悪いので、現実的ではないでしょう。
このように、ロードスターは、残念ながら機材の多いアウトドアの趣味にはフィットしないクルマです。
2-3 他人に話しかけられるのが嫌な人
ロードスターに乗っていると、その流麗なデザインが目を引き、多くの人々の注目を集めます。注目を集めるのが好きな人には楽しい経験でしょうけど、他人に話しかけられるのが嫌な人には苦痛に感じるでしょう。具体的にはこんな経験をするかもしれません。
- 別のオーナーからの声掛け
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ロードスターを駐車場に停めていると、同じロードスター乗りが、あえて隣に停めて話しかけてくることがあります。ロードスター乗り同士は仲間意識が高いので、声掛けのハードルがかなり低いです。社交的なオーナーにとっては楽しい経験ですが、人によっては嫌かもしれません。
- 見知らぬ人からの声掛け
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コンビニなどの駐車場で「カッコいいクルマですね」と見知らぬ人から話しかけられることがあります。クルマに興味のある方には目に留まりやすいのだと思います。筆者は、洗車場でAE86のオーナーと1時間以上も立ち話をして盛り上がったことがあります。このような不意な出会いを求めていない方には酷なクルマになるでしょう。
- 知り合いの知り合いから興味を持たれる
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ロードスターに乗っていることを友人や同僚に話すと、噂を聞いた知り合いの知り合いから興味を持たれ、話しかけられることがあります。意外なクルマ好きを発見できて面白い体験ですが、不快に感じる方がいるかもしれません。
このように、他人との交流が多くなるため、そうしたやり取りが好きでない人がロードスターを購入すると後悔することになるでしょう。
2-4 人に注目されるのが嫌いな人
ロードスターは目立つクルマであり、注目される機会が多いです。これが好きな人には良いですが、注目されることが苦手な方には厳しいかもしれません。筆者が目立っていると感じるのは次のような時です。
- オープンでの走行中
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トップを開けてオープンで走ると、周りの車に乗っている人たちからジロジロ見られることがあります。羨ましいという感じの見られ方が多いと思っているので不快には感じませんが、気になる人もいるでしょう。
- 信号待ちで見下ろされる
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ロードスターは、車高が低いため、信号待ちなどの時に、SUVやバス、トラックから見下ろされる視線を感じることがあります。上から見下ろされるのは、やはり心地よいとは言えません。早く青信号にならないかな、と思ったりすることがあります。
- 「ヤエー」文化に巻き込まれる
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ロードスター同士がすれ違うときには「ヤエー」(主に手を振る)という挨拶を交わします。筆者のようにヤエーが大好きに人には最高の文化です。しかし、ヤエーを送られることをプレッシャーに感じ、返すことが不快だと考える方には辛いかもしれません。
ロードスターは、人目に付く機会が多いため、注目されるのが苦手な方には不向きです。
2-5 鼻炎やアレルギーがひどい人
ロードスターはオープンカーの爽快感が魅力ですが、花粉やホコリに弱い人には厳しい場面があります。
- オープン時の花粉やホコリの影響
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オープンにすると花粉やホコリが車内に直接入ってきますので、鼻炎やアレルギーがひどい人には辛いです。結局はトップを閉めて走ることになり、オープンカーの醍醐味が味わえないことになります。筆者もこの点には苦労しています。
- エアコンフィルターが非装着
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マツダ・ロードスターには伝統的にエアコンフィルターが装着されていないため、トップを閉め、外気導入でエアコンを使用していると、アレルギー物質やホコリが直接エアコン吹出し口から入ってきます。社外品のエアコンフィルターを装着するなどの対策はありますが、純正品ではないので不安が残ります。
筆者は、社外品のエアコンフィルターを取り付けています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
アレルギー症状がひどい人にとっては、快適に過ごすための対策が必要ですが、それでも完全には防げないため、ロードスターの購入を慎重に考えるべきです。
2-6 普段使いにストレスを感じたくない人
ロードスターは楽しいクルマですが、日常の利便性を求める方には不向きかもしれません。具体的な理由は、3つあります。
- ドアパンチのリスク
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ロードスターのドアは、幅が広いため、大きくドアを開けないと乗り降りできません。駐車場で車外に出る際、隣のクルマにドアパンチをしないよう、かなり気を遣います。特に狭い駐車スペースの時には、諦めて別のスペースを探すくらいです。
- トランクの熱問題
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トランクルームは、キャビンから独立しているため、エアコンの冷風が届きません。特に夏場には、買い物をした冷凍や冷蔵の食品が温まってしまうリスクがあります。
- ツー・シーターの不便さ
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友達に会ったり、親戚の家に遊びに行ったりする場合など、急に人を乗せなければならない場合、ツー・シーターでは対応できないことが多く不便です。
このように、普段使いでストレスを感じることが多い人には、ロードスターは向いていません。
2-7 ボディー剛性にこだわる人
ロードスターはオープンカーである点が最大の魅力ですが、ボディー剛性にこだわる人は不快感を感じるかもしれません。その理由は次の2つです。
- スカットルシェイクが気になる
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オープンカー特有の現象で、トップを開けると車体がブルブル震えることがあります。特に、路面の状態が悪いと、Aピラーやフロントウィンドがかなり震えます。4代目となるNDロードスターでもこの問題は完全には克服されていません。
- オープン時とクローズ時の乗り味の違い
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オープン時はボディー剛性が低く、クローズ時とは乗り味が異なります。筆者は、この乗り味の違いを楽しんでいますが、違和感を覚える方もいるでしょう。
スカットルシェイクについては、こちらの記事でも触れています。
ボディー剛性に敏感な方がロードスターを買うと後悔するかもしれません。
2-8 車内で音楽を楽しみたい人(ソフトトップの場合)
車内で音楽を楽しむ環境として、ロードスターのソフトトップは適していない場合があります。その理由は2つです。
- ソフトトップの遮音性が低い
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布製のトップは音を通しやすく、雨の日には雨音が大きく聞こえます。外の音も入りやすく、信号待ちで歩行者の会話が聞こえてくる場合もあります。オーディオを鳴らしても、音楽に没頭できないかもしれません。
- 車内の音が漏れやすい
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大音量で音楽を聴くと音が外に漏れやすく、他のクルマや歩行者に迷惑をかけることがあるかもしれまえん。大音量でオーディオをかけることが難しい場合があります。
車内で大音量の音楽を楽しみたい方には、ソフトトップのロードスターは不向きです。ちなみにRF(電動ハードトップモデル)では、この問題はありません。筆者がRFを選択した主な理由がこれでした。
2-9 室内を常に清潔に保ちたい人
ロードスターのオープン走行は爽快ですが、清潔さを保つのが難しい場合があります。理由は次の2つです。
- トップを開けたときのホコリや虫の侵入
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オープン走行を続けていると、車外からのホコリや虫が車内に入りやすくなります。ダッシュボードやシートにホコリが積もったり、シートに虫が這っていたりする場合があります。
- 日常の汚れ
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オープンカーは車内が外気にさらされる時間が長いため、車内の清掃が欠かせません。また、雨が降っているときには、ドアを開けると、ルーフから車内に雨水が車内に流れ込んだりします。そのたびに、雑巾でふき取るなど手がかかります。
頻繁な掃除が必要になりますので、車内を清潔に保ちたい方は、ロードスターを購入すると後悔する場合があるでしょう。
以上が「ロードスターやめとけ!」と筆者が挙げる購入を後悔する9つのパターンです。
3 「ロードスターやめとけ」のポイントをクリアした人は絶対に買うべき
それでは、9つのパターンにかかわらず、ロードスターを買うべき人を整理してみます。
3-1 ここまで読み進めても我慢できそうな人
「ロードスターやめとけ」のポイント9つを全て理解した上で、それでも「買いたい」という気持ちが残っている方は、間違いなくロードスターを楽しめるでしょう。
ロードスターのオーナーとしての喜びは、他のクルマでは味わえない特別なものです。是非、購入を検討してみてください。
3-2 ロードスター依存症にかかりたい人
ロードスターは、その運転の楽しさと他の車種にはない魅力で、多くのオーナーを虜にしています。運転が趣味になり、週末が待ち遠しくなる、そんなクルマです。
エンジン音、ハンドリング、オープンエアの爽快感など、全てが一体となって「ロードスター依存症」を引き起こします。
しばらく乗らないと禁断症状が出たり、更なる刺激を求めて遠くに出かけたりしてしまう。そんな症状に、敢えてかかりたい人。
また、運転するたびに感じる喜びを求めて、ドライブを生活の一部にすることを厭わない人。
そんな方にロードスターは最適の選択になるでしょう。
ロードスターに乗るメリットについては、こちらの記事にまとめています。
4「ロードスターやめとけ」のまとめ
「ロードスターやめとけ!」と言いたくなる、後悔する9つのパターンをご紹介しました。まとめると次の項目です。
- クルマをデートに使いたい人
- アウトドアが趣味の人
- 他人に話しかけられるのが嫌な人
- 人に注目されるのが嫌いな人
- 鼻炎やアレルギーがひどい人
- 普段使いにストレスを感じたくない人
- ボディー剛性にこだわる人
- 車内で大音量の音楽を楽しみたい人
- 室内を常に清潔に保ちたい人
とはいえ、仮にどれかに当てはまっても、あばたもエクボです。
ロードスターが好きであれば、理屈抜きで買ったほうが良いと思います。
これらの項目の確認が、ロードスターの購入をためらっている方の参考になれば幸いです。
筆者は、NDロードスターRFを購入するためにそれまで乗っていたフォルクスワーゲン・ティグアンを売って原資を作りました。その時に使ったのが「ユーカーパック」です。
ユーカーパックは、車買取オークションサービスを提供するプラットフォームで、売り手が愛車をより高く売ることができる仕組みを整えています。
筆者は、ディーラーの下取り額よりも約35%も高い金額(330万円)で愛車を売却し、ロードスターの新車を購入することができました。
ユーカーパックの主なメリットは以下のとおりです。
高額売却が可能
ユーカーパックは、8000以上の中古車業者が参加するオークション形式を採用しており、買取店だけでなく、中古車販売店や輸出業者が競り合うことで、より高い価格で車を売却することが可能です。
簡単なプロセス
査定は1回だけで済み、複数の業者からの営業電話もありません。オークションの進行状況はマイページでリアルタイムに確認でき、安心して取引を進めることができます。
中間コストの削減
オークションを自社で運営することで、多くの中間業者を介さずに車を流通させるため、流通コストを抑えられます。これにより、売り手は車を高く売り、買い手は安く購入することができます。
もちろん、無料で利用できます。
\相場チェックだけなら簡単入力1分/
この記事がロードスターの購入を検討する際の一助となれば幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
3-2 ロードスター依存性にかかりたい人…
ロードスターに乗ってしまったばかりに他の車に乗り換えれなくなりました。
5年以上乗ってきましたが代わりとなる条件を満たす車が存在しません…
国産でコンパクトで車重が1tでロングノーズショートデッキ…
前期のNDからKPCの入ったNDに乗り換えるオーナーの気持ちが分かりました…
ロードスターに乗って、「楽しい」と感じてしまったら、乗り換える車が見当たらないですよね~。
私も、今一番気になる車は35周年記念車という感じです。
お互い、唯一無二のありがたさを噛みしめながら楽しんでまいりましょう!