【2024年】NDロードスターおすすめグレードと選び方のポイント

2024年モデルのNDロードスターのグレードの選び方と表示したロードスターの写真
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2023年10月、商品改良が行われ、NDロードスターが生まれ変わりました。

この大幅な改良は、2015年にNDロードスターが発売されて以来のもので、変更箇所は40項目以上に及びます。

しかしながら、残念なことに、このサイトで一番のおすすめグレードだった990Sが姿を消しました。

NDロードスターの最高傑作と言えるようなモデルだっただけにがっかりされている方も多いでしょう。

しかし、失望する必要はありません。

2024年モデルのロードスターは、すべてのグレードで新たな魅力的な装備を備え、進化を遂げています

この記事では、2023年モデルのロードスターRFのオーナーが、ロードスターの適切なグレードの選び方を解説します。

さらに、2024年モデルのおすすめグレードと、おすすめする理由もご紹介します。

新型NDロードスターの購入を検討している方の参考になれば幸いです。

(2023年10月に記事を大幅に改訂しました。)

この記事にはプロモーションが含まれています。

2024年モデルの改良点の詳細と評価については、こちらの記事でまとめています。

2024年モデルのNDロードスターの正面からの写真

目次

1 NDロードスターのグレードと価格

ロードスターには、ソフトトップに6つ、ハードトップに3つのグレードが用意されています。

このうち、RF(リトラクタブル・ファストバック)は、電動格納式のハードトップを備えたモデルです。

ソフトトップ

グレード変速機価格(税込)
SMT2,898,500
NR-AMT3,064,600
S Special PackageMT3,087,700
AT3,203,200
S Leather PackageMT3,498,000
AT3,613,500
S Leather Package V SelectionMT3,553,000
AT3,668,500
RSMT3,679,500

RF(リトラクタブル・ハードトップ)

グレード変速機価格(税込)
SMT3,796,100
AT3,823,600
VSMT4,154,700
AT4,182,200
RSMT4,308,700

2024年モデルになって、価格が6%から8%ほど上昇しました。

昨今はどの車種でも値上げされているので、ロードスターにおいても値上げは避けられないことです。

ただし、マツダは新しい装備を多数追加していますので、ロードスターが価格相応のクルマであることに変わりありません

2 NDロードスターのグレードの選び方

2-1 MTとATの選択

グレードを選ぶ際、最初に検討するべきなのはトランスミッションの選択です。

MT(マニュアルトランスミッション)とAT(オートマチックトランスミッション)のどちらを選ぶかは、完全に個人の好みに依存します。

ですので、どちらを選ぶべきかを迷っている方もいるかもしれません。

しかし、迷っているなら、筆者は、MTをおすすめします

ロードスターのマニュアルトランスミッション

ロードスターの魅力の一つは、クルマを自分の体の一部のように操ることができる操作性にあります。

MT車は、AT車と比較すると、より高い操作性があるため、クルマとの一体感を感じることができます。

また、ドライバーの意図を車にダイレクトに伝えることができるため、ロードスターの醍醐味を存分に楽しめます

ロードスターの9つのグレードのうち、MTはすべてのグレードで選択可能です。

一方、AT車は5つのグレードでしか選択できないという点を考慮する必要があります。

2-2 ロードスターのルーフ形状の選択

次にルーフ形状の選択です。

ソフトトップとハードトップ(RF)について、装備が共通する「RS」のグレードで比較してみます。

項目ロードスターRF差異
トップソフトトップハードトップ
トップ開閉手動電動
全高1235㎜1245㎜10㎜
最低地上高140㎜145㎜5㎜
車両重量1040㎏1110㎏70㎏
トランク容量130L127L3L
ホイール195/50 R16205/45 R171in
ブレーキローター標準大型
排気量1.5L2.0L0.5L
最大馬力136PS184PS48PS
最大トルク152Nm205Nm53Nm
タンク容量40L45L5L
WLTCモード16.8㎞/L15.8㎞/L1.0㎞/L
価格約368万円約431万円63万円

そして、この比較をする際には、トップの形状の違いによる外観デザインも忘れてはいけません。

ロードスターのサイドビュー

ソフトトップを選択すれば、オープンにした時の美しさが手に入ります。

ロードスターRFのリアの形状を強調した写真

一方のRFには、ファストバックスタイルの美しさがあります。

両者の違いは多岐にわたり、ソフトトップ、RFそれぞれに一長一短がありますが、どちらを選択するかは次のように考えれば良いでしょう。

ソフトトップよりも車重が70㎏重く、価格が63万円高くても、次の3点に魅力を感じる場合
電動開閉のハードトップ
2Lエンジン
ファストバックのスタイル
RFを選択
軽快感のある走りとトップを開けたときの解放感に魅力を感じる場合ソフトトップを選択
show(ショウ)

筆者がRFを選択した理由は、そのファストバックのスタイルに惚れ込んだからです。購入から半年以上が経過しましたが、いまだにこのスタイルに惹かれる気持ちは変わりません。990Sも有力な選択肢でしたが、RFの選択には一切後悔がありません。ファストバックのスタイルに魅了される方にとって、63万円を支払う価値が十分にあります。

2-3 ロードスターの走行性能の比較

ロードスターの購入を検討している人にとって走行性能も大事な評価の指標です。

まずは、パワーウエイトレシオを出してみます。

パワーウエイトレシオ(PWR)とは、エンジンの馬力と車両重量との比率を指し、1馬力(PS)あたりの重量(㎏)で表します。

つまり、PWRが小さいほどクルマの加速性能が高いことになります。

ロードスターのグレードごとのPWRに算出し、加速性能が高い順に並べると次のとおりです。

グレード変速機PWR(kg/PS)最大馬力(PS)車重(kg)
RF/SMT6.031841110
RF/VS
RF/RS
RF/SAT6.141130
RF/VS
SMT7.431361010
S Special Package7.501020
NR-A
S Leather Package7.571030
S Leather Package/
V Selection
RS7.651040
S Special PackageAT7.791060
S Leather Package7.871070
S Leather Package/
V Selection

このとおり加速性能では、RFが圧倒しています。

0.5Lの排気量のアップによって、48PSものパワーの差が生じていますので、それが大きく影響しています。

S字カーブを疾走するロードスターの写真

次にコーナリングとブレーキ性能に関する装備の有無です。

ソフトトップ

グレード変速機ビルシュタイン
ダンパー
スタビライザーアシンメトリックLSD大型ブレーキ
ローター
SMTフロントのみ
NR-AMT車高調付きフロント/リア
S Special PackageMTフロント/リア
ATフロントのみ
S Leather Package
 /V Selection含む
MTフロント/リア
ATフロントのみ
RSMTフロント/リア

RF(リトラクタブル・ハードトップ)

グレード変速機ビルシュタイン
ダンパー
スタビライザーアシンメトリックLSD大型ブレーキ
ローター
SMTフロント/リア
 AT
VSMT
 AT
RSMT

ビルシュタイン社製のダンパーは、標準のダンパーよりもわずかに硬いセッティングとなっています。

そのため、「RS」グレードに乗っているユーザーの中には、走行中にコツコツと伝わってくる小さな振動に不満を持っている方もいます。

特に「NR-A」グレードは、サーキット走行を前提にして設定されているため、「RS」グレードよりも更に硬いセッティングになっています。

NR-A用のダンパーには、車高調整機能も備えられており、セッティングの幅も広いです。

ただし、ロードスターの場合、他のスポーツカーとは異なり、必ずしも硬い足回りが最適とは言えません

このクルマは、イギリスのライトウエイトスポーツの流れを汲んで、軽量なボディをヒラヒラとロールさせながら楽しむことが魅力の一つです。

サーキットを走るNDロードスター
画像引用:ARROWS

そのため、柔らかめの足回りのセッティングの方が好まれる傾向があります。

2024年モデルでは、LSD(リミテッド・スリップ・デファレンシャル。コーナーでの駆動輪の空転を防ぐ装置)が改良されました。

この新たな装備は、「アシンメトリックLSD」と呼ばれています。

メーカー担当者によれば、「減速側のLSD効果の作動制限力を強めることで後輪の荷重が減って不安定になりやすい減速時の姿勢を安定させ、街中ではさらに軽やかになり、ワインディングでは安定性が格段に向上」と説明されています。

アシンメトリックLSDの写真
画像引用:マツダ報道関係者向け説明資料

乗り比べれば、街中を運転しているだけでも違いが分かるということですので、大きな変化があるようです。
この装備には期待できます。

ただし、アシンメトリックLSDは、装備されているのがソフトトップのSグレードを除く、MT車だけです。

AT車には、リア側のスタビライザー(車体の傾きを抑えて走行を安定させる装置)も付いていません

これらを踏まえて走行性能でグレードを選ぶなら次のようになります。

脚(ダンパー)を固めてフラットにコーナーを曲がり、安定感を感じたい場合ソフトトップ:RS
RF:NR-A、RS
ヒラヒラと車体を傾けながらコーナーを曲がり、安定感を感じたい場合ソフトトップ:S Special Package、S Leather Package
RF: S、VS
ヒラヒラ感を強めに感じ、クルマの挙動の変化を感じながらコーナーを曲がりたい場合ソフトトップ:SとAT車
RF:AT車
ブレーキ性能にこだわりたい場合ソフトトップ:RS、NR-A
show(ショウ)

筆者がグレード選びをしていたとき「990S」を有力候補にして検討していた理由は、最大限にヒラヒラ感を楽しめるクルマであったからです。トップを下ろして、MTを駆使しながらリズムよく走らせていると、クルマが荷重変に応じてヒラヒラと動き、まるで生き物に乗っているような感覚に包まれ、感動的でした。「990S」は廃止されましたが、2024年モデルの「S」グレードでも同じような感覚を味わえるはずです。

ちょっと休憩。。

2024年6月現在、中古車相場が中古車バブル期(2022年9月頃)並みに上昇していることをご存じですか。

今は、車売却のチャンスなのです。

2-4 ロードスターの快適装備の比較

ロードスターを購入する方の多くが、外観デザインや走行感覚に魅力を感じていると思われます。

でも、普段使いするなら快適装備も大事な要素です。

そこで、主な快適装備の装着状況をグレードごとに比較してみます。

ソフトトップ

グレードシート素材インパネ等の部材シートヒーターオートエアコン地デジチューナーBOSEサウンドシステム
Sクロス樹脂(黒)
NR-A
S Special Packageクロス/レガーヌ※オプション オプション
S Leather Packageレザー(黒)合成皮革(黒)
S Leather Package V Selectionレザー(スポーツタン)合成皮革(スポーツタン)
RSレカロ合成皮革(黒)
※「レガーヌ」とは人工皮革でスエード調の素材。座面の背面に採用された。

RF(リトラクタブル・ハードトップ)

グレードシート素材インパネ等の部材シートヒーターオートエアコン地デジチューナーBOSEサウンドシステム
Sクロス/レガーヌ※合成皮革(黒)
VSレザー(スポーツタン)合成皮革(スポーツタン)
RSレカロ合成皮革(黒)

快適装備の充実度は、車両価格に比例して高まります。

このため、価格が高いRFでは、ほとんどの装備が標準で備わっています

また、ソフトトップの場合、「S Leather Package」以上のグレードでもフル装備です。

快適装備でグレードを選ぶなら次のようになります。

装備は控えめでも車両価格を低く抑えたい場合ソフトトップ:S、NR-A
快適装備を充実させたい場合ソフトトップ: S Leather Package、RS
RF: VS、RS
価格と装備のバランスを重視して、必要な装備をオプションで追加したい場合ソフトトップ:S Special Package
ロードスターの内装
スポーツタン色の内装
show(ショウ)

個人的な好みの問題ですが、筆者は音楽が好きなので、BOSEサウンドシステムは外せない装備でした。廃止されましたが「990S」を最終的に選択しなかったのは、BOSEを装備できなかったのが大きな理由です。こだわりポイントは人それぞれですが、せっかく趣味性の高いロードスターですから、個人的な「こだわり」を大切にしたいですよね。

2-5 ロードスターのセーフティ装備比較

現代のクルマは、安全性に対する高い基準があるため、すべてのグレードで充実の安全機能が装備されています。

しかし、それでもグレードごとに若干の違いがあります。

グレードごとに差が生じているのは、次の装備です。

ソフトトップ

グレードサイドエアバッグマツダ・レーダー・クルーズコントロールアダプティブ・LED・ヘッドライト
S
NR-A
S Special Packageオプションオプション
S Leather Package
S Leather Package V Selection
RS

RF(リトラクタブル・ハードトップ)

グレードサイドエアバッグマツダ・レーダー・クルーズコントロールアダプティブ・LED・ヘッドライト
S
VS
RS

2024年モデルへの商品改良で、サイドエアバッグシステムが「S」グレードにも標準で装備されます。

サーキット走行などのためにバケットシートに変更する場合が多い「NR-A」グレードを除いて、全車に標準装備となりました

2つ目のポイントは、2024年モデルで採用されたマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)です。

これまでのグルーズコントロールとは異なり、先行車との車間距離を一定に保って走行する運転支援機能が付いています

特にAT車は、全車速追随機能付きですので、高速道路だけでなく、一般道路でも活用できるシーンが増えるでしょう。

3つ目のアダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)は、同じ車線の先行車や対向車をヘッドライトで照らすエリアだけを部分的に消灯してくれる機能です。

アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)のイメージ図
画像引用:マツダ

「S」グレードなどに標準装備のハイビームコントロールシステムよりも広い範囲を照らしてくれます。

セーフティ装備でグレードを選ぶなら次のようになります。

夜間や高速道路での走行機会が多い場合ソフトトップ: S Leather Package、RS
RF:
全グレード
MRCCやALHが不要な場合ソフトトップ: S、NR-A

セーフティ装備についても充実させるほど車両価格が上昇してしまうので、コストとの関係も考える必要がありますね。

なお、“S Special Package” では、セーフティー装備の一部をオプションで選ぶことができます。

オプションについてはこちらの記事にまとめています。

3 NDロードスターのグレード選択のまとめ

以上をまとめると次のような図になります。

ロードスターのグレードについて、車重と価格を軸に取った散布図

単純化していますが、横軸に車両重量、縦軸に価格を置いた場合の散布図です。

ロードスターらしい軽快な走りを求めるなら、この図の左よりのグレードを選ぶことになります。

一方、電動ハードトップを含めて、装備の充実を求めるなら、この図の上よりのグレードを選択するべきでしょう。

ざっくりしていますが、全体像はつかめるのではないでしょうか。

ロードスターのリアからの写真

どのグレードにもそれぞれの良さがあり、価格が安いグレードにも独自の価値がある。

何を優先して、何にこだわるかをしっかりと考えてみたいですよね。

その過程が一番楽しい時間でもありますから。

4 NDロードスターのおすすめグレード

そして、筆者のおすすめグレードは、ソフトトップの「S」グレードです。

ロードスターらしい軽快でピュアな走りを楽しむなら最も軽量のグレードを選ぶべきだと思うからです。

リアのスタビライザーやLSDがなくても、競技志向ではなく、心地よいドライブを楽しむだけなら、これらの装備は必要ありません。

さらに、2024年モデルでは、センターディスプレイも装着されたので、快適性が格段に向上しています。

それでいて、価格が最も手ごろなわけですから、最高にお買い得といえるでしょう。

いかがでしたでしょうか?

NDロードスターの購入を検討されている皆さんに参考にしていただければ幸いです。

最後に

筆者の愛車は、ロードスターRFのVSテラコッタセレクション(MT)というグレードです。

2023年モデルですが、乗り出し価格は、400万円以上でした。

NDロードスターは、2024年モデルになって、価格が上昇しましたので、新車を買うためのハードルが高くなってしまいました。

高額な新車を購入するためには、その原資を最大にする必要があります。

2024年11月現在、中古車相場がバブル期(2022年9月頃)を超えて高騰していることをご存じですか。

今は、車売却のチャンスなのです。

興味がある方はこちらをご覧ください。

筆者の経験談については、こちらにまとめていますので、参考にしてみてください。

更に興味がある方はこちらへ。

2024年モデルのNDロードスターのグレードの選び方と表示したロードスターの写真

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